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猫の祟り【ゆっくり朗読】

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小さい頃、栃木のドいなかの祖父の家に住んでた。

490 :本当にあった名無し:2009/05/11(月) 15:42:18 ID:5NQ9JxBy0

じいちゃんと一緒に散歩してる時に、うちの家系に伝わっている祟りの話をきいた。

それから猫が飼えなくなった。ごめんよ本当にごめんよ……猫。

猫大好き人は読まないほうがいいかも。

これが、俺が聞いたうちの家系の猫の祟りの話。

むかし男の子が、正月で使う餅つきの臼が出したままになっていたので、その臼ときぬで遊んでいた。

なにか他に楽しいことは無いかなと考えた時、たまたま家の前によく太ったぬこが寝そべってた。

子どもは嫌がるぬこを無理やり臼に入れて、興味本意で……臼を使ってねこを杵で潰したと……

その猫は埋められもしないで、ただ山に捨てられた。

親はその事をまったく知るはずも無く。

それからしばらくして、男の子の容態が急に悪くなり、人が変わったようになり夜中にうめきちらす。

あまりにも不審に感じた親は、拝み屋を呼んで話を聞くと、猫の霊が降りてきたらしいんだ。

それは母猫で、

「もうすぐ生まれそうだったのに……産みたかった、産みたかった、許さない、許さない口惜しい。呪ってやるおまえたちを7代先まで必ず呪ってやる」

それから子供が不自然死をしたり、幼い子がバタバタなくなったり……

もっとあるんですが割愛。

その後臼がどうなったかは聞けなかった。一応供養はしたのだろうか……

猫や蛇は、動物のなかでも特に嫉妬深く覚えてて、後々まで祟るから絶対に酷いことはするなって、じいちゃんがいつも言ってたな。

いま七代目。本当に七代で途絶えるよ。

じいちゃんが六代目なんどけど、じいちゃんの息子(叔父さん)がやっとできた男の子だったから、それはもう可愛がってたらしい。

でも、あとあと段々おかしくなって。

なんでも、小さい時に受けたワクチンが源因で心臓が十五分も止まって、その後遺症で脳に障害がの残って、成長するにたがって、いきなり倒れる、癲癇で、普通の生活ができなくなって、暴力も振るいだしたみたい。

ばあちゃんは本当は悪くないのに、「何でこんなふうにしたんだ」って散々責めて責めて暴力ふるって。

おばあちゃんも全国の病院必死で歩きまわって、なんとか治してあげたかったみたいで。だけど、じいちゃんもばあちゃんを責めて……

散々責められ、全部自分の責任だと思いつめてたおばあちゃんは自殺。

しかも、農薬で散々苦しみながら……

今、叔父さんは閉鎖病棟にいるよ。

(了)

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