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短編 怪談

肝試しの恐怖#905

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いつもROMってばかりなのもアレなので…。

353 名前:1/3 :04/07/01 13:11 ID:h0hgZQ/4

知人Aが若かりし頃、夏休みを利用して悪友Bとキャンプに行った時の話。

それぞれ女の子(C、D)を誘っており、カップル×二で盛り上がろうという魂胆だ。

キャンプ場には他に人はおらず貸し切り状態だったらしい。

夜になり、焚き火を起こし、メシを食い酒を飲み、

さてどうやって女の子を口説き落とそうかという算段になったところで、

少し登ったところに古びたお寺(神社)のようなものがあったのをAが思い出した。

「肝試ししようぜ」Bが言い出したのも自然ななりゆきだった。

ルールは単純だ。

二組に分かれ、それぞれ坂を登って入り口まで行き、懐中電灯を振って着いた事を合図して帰る。

肝試しと言ってもただそれだけの、往復十分もかからないような簡単なものだ。

四人はランタン型の大型懐中電灯を持ってひとまず建物が見えるところまで移動した。

それとは別にAとBがそれぞれ小型の懐中電灯を持つ。

これで合図を送るのだ。

まずはBがDを連れて先発した。

待っている間、Aは自分とペアの女の子Cと楽しくトーク。

合図の懐中電灯が振られ、数分後戻ったBが首をひねりながらおかしな事を言い出した。

「なぁ。さっき合図した時さ、誰かここ来てなかったか?ナイショで他の友達でも呼んでたのか?」

聞くと、一緒に行ったDも同じような事を言っている。

もう一人居た、と。

そんなワケは無い。

自分はCと喋っていただけだし誰も呼んでない。

他に誰も来なかったし周りに人も居なかった。自分たちだけだ。

大体キャンプ場には自分たちしか居なかったではないか。

幽霊なんじゃないかと怖がるBとDをなだめ、Aが言う。

「ハァ?何言ってんだ。幽霊なんているわけないって。見間違いかなんかだろ。

そんなに言うなら俺らもあそこ行って確かめてきてやるよ」

AはCを連れて出発した。

ちなみにCも「あの2人、怖がりだよね~(笑)」とか言って信じなかったらしい。

歩く事数分。

別段何事も無く建物に辿り着く。

だが懐中電灯で合図を送ろうと振り返ったとき、二人は凍りついた。

ランタンに照らされてBとDの姿が見える。

その横に─────もう一人誰か居る!?

男か女かはハッキリしない。だが横に並んだ人影は確実に人間のものだ。

そ こ に 何 か が 居 る の は 間 違 い な い

「うわああぁぁぁ!」

AとCは転がるように坂を降りた。

戦々恐々と待っていたBたちもその様子をみてすぐ走り出す。

結局四人で逃げるようにキャンプ場から撤退したという。

それ以来、Aはオカルトがダメになった。

テレビの怖い話もNGだ。

特に何があるわけではないのだが、

オカルト話を聞くとそばに誰かが居るんじゃないかという気がして怖いんだそうな。

「あれは絶対見間違いなんかじゃない。

誰かが居たんだ。

Cも見たって言ってた。

でも俺たちが行ってる間、やっぱり誰も来なかったってBも言ってた。

…少し離れた場所からはあんなにハッキリ見えたのにな、

すぐそばに居たのに、俺たちには全然見えなかったんだよ…」

今このスレを見てるあなたの横には、見えない誰かが居たりしませんよね?

後日談:

その後、CとDには見事フラれてしまったそうです。

肝試しで男がガクガク((((;゚Д゚)))ブルブルするのはダメですかそうですかorz

…でもそれって、本物が出ても?

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