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短編 カルト宗教 家系にまつわる怖い話

霊能家系 vs 新興宗教【ゆっくり朗読】5500

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僕は小学生の頃から親の影響で宗教やってたのね(名前はいえないけど)

906 :あなたのうしろに名無しさんが:04/02/17 21:00

それでそこは、首にあるものをかけて、手をかざすと病気とか怪我が治るっていうやつだった。

もちろんオレも、小学生ながらあまり信じてなかったんだが、親がとれというので講義を受けて無事もらったわけだよ(首にかけるものね)

それで、自分もその治すやつをできるようになったんだけど、それが効くのね、マジで。

小学生から中一のときまでは薬飲んだことなかったんだよね。

風邪ひいても親が直してくれる。

それである日、小六くらいだったかな。オレが、名前忘れたけど目の病気になっちゃったらしく、手術しろっていわれた。

で親が、目にそれやってくれた。

そんで医者行ったら、医者が

「ないですね」

「は?」

「消えてますね ごくたまに自然に消えることがあるんですよ」

ってことになったときは驚いたね。

まあ自然に消えたのかもしれんし確証は持てないけど。

で、結局その道場行くのがめんどくてやめたんだけどね。

今じゃ薬飲んでます(笑)

この宗教、いくつか心当たりあるんだけど

僕のうちに来てたのは、ン光じゃなくて、神ナントカ会のほうだった。何年も前の話だけどね。

当時住んでいたアパートに同じ大学生の人が来て、手かざしをさせて欲しいと。

同じ大学なのかと少し安心した僕は、それぐらいならと毎回受けてた。

それを繰り返してると段々体調がおかしくなったり、発疹ができるようになってきた。

また寝てると側に気配を感じたり、常に視線を感じるようになってきた。

閉めてる窓にかかってるカーテンが、強い風に吹かれたようになびいたりも。

その事をその大学生に言うと、身体の悪いものが出てるから最初はそうなりますよ、と。

気配の事や視線やカーテンの事は言わなかった。

何週間かたってから、その大学生が別の同じ宗教の人を連れてきた。

一度、支部道場の方に来てみませんか?と誘われた。

行くだけなら別にいいかと思った僕は、休みの日に車に乗ってそこまで一緒に行く事にした。

その車に乗ってると、得も言われぬ寒気や身体が締め付けられるような感じがした。

その車中ではその大学生が、自分はこの宗教を始めてからいい事ばかり起こる、と言っていた。

さすがに僕はハァ?って思って聞いていた。

入信したくなるような事を言ってるんだろうなぁと。

そうしていると、その支部が見えてきた。

そして、その建物に入った。

入った瞬間、黒い霧のようなものがその建物の中をうごめいているのが見えた。

でもすぐに見えなくなったので、気のせいかと思いそのままついて行く事にした。

賽銭箱みたいのが置いてあり、白い紙の袋を渡されて、いくらでもいいからお金を入れてと言われた。

お金が無かった僕は、その袋に十円を入れて、賽銭箱に入れようとしたら、凄い目でにらまれた(そのまま入れたけど)

その後、本を渡されて『高天原に~』と書いてあるのをみんなで読むように言われた。

そうこしてその日は終わり、その建物を出ようとしたら背中全体が凹むような違和感があり、すぐに収まった。

家まで送ってもらい、また大学を行き来する生活をするようになった。

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二日後から、身体がおかしい事に気がついた。

暑くもないのに以上に汗をかいたり、吐き気や倦怠感が続いていた。

風邪かな、と思い病院に行くと、熱は無いけど風邪を引きかかってるのかなと言われ、吐き気止めや総合感冒薬をもらった。

飲んでも止まる事がなく、病院を変え、四つ程病院をまわった。

最後は大学病院に行き、複数の科をまわるも、原因はわからなかった。

当時、初めて一人暮らしをしていた僕は、一応実家に状態を説明する電話をしておいた。

そうこうしてるうちにも身体の状態はどんどん悪くなり、体重もどんどん減っていった。

そういう中でもその手をかざす大学生は毎回アパートに来て、良くなるようにと手をかざしに来ていた。

そんな中、寝ている最中に首を締められる感覚や、電気がついたり消えたり、壁がものすごい勢いで叩かれ、隣に文句を言いに行ったら、お宅こそ夜中に壁を叩かないでくれと言われたり。

アパートで暮らすのはもうイヤだと思い、しばらく大学のサークル部屋で生活していた。

大学で生活して、衣服や本などはサークル部屋に持ち込む生活をしていた。

どんどん体調が悪くなり、変なものも見るので、実家に再度電話し、頭おかしくなったのかもと言った。

親もこっちの状態を察したのか、代々お世話になってるお寺さんに相談しに行くと言った。

数時間後、親からではなく、お寺さんから電話があった。

とにかく戻ってきなさいと言われた。

その時、アパートには戻るな、その大学生にも何かしらの連絡とかするな、日本酒を少しでもいいから飲め、と言われた。

実家に戻らずに直接お寺に来るように言われた。

僕は慌てて帰ったのだが、そこで一緒にお経を唱えたり、数日間お寺さんで生活することになった。

そうすると不思議と身体の変調がなくなって行った。

元気になった僕は、すぐにそこのアパートを引っ越す事にした。

幸い家財道具もテレビだけになっていたので、昼間友達と一緒に友達の車で取りに行った。

そのアパートに戻ると新聞入れに置手紙が沢山入っていた。

差出人はその大学生だった。

連絡するように書いてあった。

なぜか僕が入信する事にもなっていて、ハッキリは覚えてないが三万円、用意するようにとも書いてあった。

沢山入っていた中には、逃げるなとも書いてあった。

さすがにガクブルだった僕は、テレビを運んでそのまま友達のアパートにしばらく厄介になる事になった。

その後、何事もなく過ごし、新しい部屋も見つかりそこに住むようになった。

その大学生が気になった僕は、学生名簿からその大学生を探すも見つからず。

学部を見ていたので、その学部の先輩や教授に聞いてまわっても、そんな学生知らないと言われた。

どうやらいなかったらしい。

その後、実家に帰った時にお寺さんにあいさつに行くと、変なもの受け入れるからとしかられた。

僕はというと、それから段々色々なものを見るようになった。

色々見るようになってからお寺さんに相談しに行ったのだけど、うちの家系ではよく誰かがそうなると言って、長い巻物見たいなのを見せてくれた。

そこには家系図みたいなのが書いてあり、曾祖父に印がつけてあった。

そして、「カズヒコ(僕の名前)が次の番になったね」と言われた。

その宗教がどう影響したのかわかんないし、あの大学生も勧誘に必死だったのかもしれない。

[出典:http://hayabusa6.2ch.net/occult]

(了)

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