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ちょっと鬱になるクレヨンしんちゃんのシロの話【ゆっくり朗読】6800

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クレヨンしんちゃんの、シロがメインの話は結構後味悪いのが多い

920 :本当にあった怖い名無し:2015/01/18(日) 16:12:54.50 ID:TaSZO3Y70.net

■シロと捨て犬

冒頭でシロは、人間の女に捨てられた病気の子犬を見つける。

自分のエサを毎日分け与えるものの、数日後……子犬は動かなくなっていた。

子犬を捨てた無責任女に吠え掛かるが、女は「何よこの犬、ウザいわね」とシロの気持ちを理解できるはずもない。

哀しみに打ちひしがれるシロのもとへ、しんのすけが迎えに来る……

■シロとメスの野良犬

ある日シロは、凶暴な大型犬に襲われているメスの野良犬を助ける。

メス犬の方は、最初は「別に頼んでねーよ」とつっけんどんな態度で、どこかへ去ってしまう。

しかし、シロが毎日自分のエサを分けて運んでくれた事で、彼女は心を開いていく。

そんなある日、シロはしんのすけと散歩中に偶然そのメス犬と出会う。

メス犬の方は嬉しそうにシロに駆け寄るが、シロ達の目の前でスピード無視した自動車に跳ねられてしまう。

ドライバーはそのまま

「やっべ、犬轢いちゃった」

「逃げちゃえ逃げちゃえ」

と去ってしまう。

「おバカ、スピード出し過ぎだぞ、犬に謝れ!!」としんのすけが罵倒するも、空しく響くだけ。

間接的に自分が殺してしまった彼女を前に、悲しむシロ。

その夜、震えるシロの身体を抱き抱えるしんのすけ……

■シロと、デカい野良猫

庭でお昼寝をしていたシロは、物干し竿からガリガリと妙な音がする事に気付く。

見ると、シロの数倍の体躯はあろうかという野良猫が、みさえの洗濯物を齧ってボロボロにしていたのだ。

すぐに吠えてみさえを呼ぶも、みさえが駆け付けた頃にはすでに野良猫は逃げていて、みさえはシロが洗濯物をボロボロにしたと誤解し、ひろしの靴下でお仕置きする。

その野良猫は、シロの昼食中にまたやってきた。

「腹減った、それよこせ」と言わんばかりにメンチを切る野良猫。

負けじとシロも威嚇をするが、猫が地面を踏みつけた地鳴りだけで、シロはあっさりと倒されてしまう。

餌をとられ、プライドはズタズタにされ、いじけるシロ。

やがて時間がすぎて、夜になる。

その夜は大雨で、しかも例年より冷え込んでいた。

シロはまた猫が現れるかもしれないと、犬小屋にバリケートをはってから外をにらんでいる。

案の定猫は現れた。

しかし、その姿は冷夏にうたれ凍えている。

「凍え死にそうなんだ、頼む、助けてくれ……」と、猫はシロに助けを求めて来たのだ。

シロは一瞬考えるが、すぐにバリケートをどかして犬小屋に野良猫を招き入れた。

自分の身体で猫をあっためるシロと、優しさに涙する猫。

────単行本だとここまで。以下、雑誌掲載版────

雨のあがった朝になると、しんのすけが犬小屋の様子を見に来る。

野良猫とシロが寝ているのを見ると、しんのすけは勘違いして

「わーーーヘンタイだあ」

「母ちゃん、シロのウチがでっかい猫に乗っ取られてる!!」

と叫ぶ。

すぐに、みさえとヒロシが駆けつけて、猫を箒でバシバシ叩いて追っぱらってしまう。

「気づいてあげられなくてごめんね、シロ。怖かったわよね……」とみさえ。

「シロー、無事で良かったー」

とシロを抱きしめるしんのすけ。

埃まみれになりながら、「裏切られた」と言わんばかりの顔でシロを睨み付ける野良猫。

「違うんだ」と言いたげに、クゥーンと小さく鳴くシロ。

しんのすけに抱きつかれて頬ズリされるシロと、小さく見える野良猫の背中……

[出典:http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1416631943/]

(了)

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