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中編 r+ 洒落にならない怖い話

白いワンピースの女 r+1711

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これは、新潟県に住む友人が体験したという、ある晩の不気味な話だ。

彼が車を引き取りに行く途中、富山県で一泊した夜のこと。泊まったのはビジネスホテルで、外観こそ新しいが、部屋に入ると内装は古びた印象を受けたという。

友人とは別の部屋を取っていたため、彼はひとりでその夜を過ごすことになった。

疲れを癒すため入浴を終え、ベッドに横になろうとしたその時、不意に浴室の方から「ザーッ」という水音が聞こえてきた。

テレビがついているのかと思って確認しても、電源はオフ。耳を澄ませると、その音が明らかに浴室からしていることに気がついた。

「まさか水漏れか?」と思いながら浴室のドアを開けてみると、なんとシャワーが全開で水を流し、浴槽から溢れ出ていた。

彼は少しばかり動揺しつつも、経年劣化か何かだろうと無理やり納得し、シャワーを止めて再びベッドへと戻った。

だが、それから数分も経たないうちに、またもや「ザーッ」という水の音が聞こえてきたのだ。再び浴室へ向かうと、先ほど止めたはずのシャワーが再び勢いよく水を流している。水が浴槽から溢れ、床に広がっていた。

恐怖にかられる中、彼は意を決してシャワーを止めると、そっと浴室のカーテンをめくり中を覗き込んだ――だが、そこには何もない。浴槽も乾ききり、音もすべて消え失せていた。

その夜、ベッドに潜り込んで目をつむり、ひたすら夜明けを待つことしかできなかったという。

だが、深夜、静寂を切り裂くように「トットコト、トットコト」と硬い靴の音が聞こえてきた。

誰かが部屋を歩き回っている。入口からベッドの側へと近づき、窓辺へ。そしてまた入口へ戻る――その往復を、永遠に繰り返しているようだった。

恐る恐る布団の隙間から見てみると、視界の端に「膝から下だけ」が見えた。

白いワンピースに青白い足の女が、静かに、しかし確実にそこにいたのだ。背筋が凍り、金縛りのように身体が動かなくなってしまった。

朝になり、やっとのことで友人と合流した彼は、相手の顔が異様に青ざめていることに気がついた。

友人も昨夜「奇妙な夢」を見たという。彼の部屋を上から見下ろし、布団に潜り込む彼の周りを白いワンピースの女が、ゆっくりと歩き回っていたのだと。

その後、彼は自分がどれほど無力で、世界には理解できない「何か」が潜んでいるのだと痛感したという。霊感など全く信じていなかった彼だが、あの夜の体験だけは忘れられない、と震える声で語ったのだった。

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