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広島一家行方不明事件【ゆっくり朗読】6100

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ひぐらしの元ネタとなった広島一家行方不明事件

24 :2010/05/28(金) 03:18:22.88 ID:P5aKPVjO0

2002年(平成14年)9月7日、広島県世羅町京丸(せらちょう きょうまる)の「京丸ダム」の湖底に車が転落しているのを通行人が発見し、警察に通報。

車内からは四人の遺体が見つかり、遺体は昨年6月4日から一家4人で行方が分からなくなっていた、同町戸張(とばり)の会社員山上政弘さん(58)、妻の会社員順子さん(51)、長女の元小学校教諭千枝さん(26)、母三枝さん(79)と判明した。

県警では事件、事故の両面で捜査しているが、地形から交通事故の可能性は低いという。そのため無理心中の可能性もあるとみて調べを進めている。

一家が失踪した当時、自宅は施錠され、屋内には争った形跡もなく、順子さんはこの日、勤め先の社員旅行で中国へ出発する予定で、荷造りした旅行かばんもそのまま残されていた。

また食卓には、朝食が虫よけネットをかけて手付かずの状態で残されていた。

突然一家四人がいなくなったため、テレビのワイドショーなどで「神隠し」と騒がれた。

一家が失踪した当時、近隣の人々は口々に"神隠し"だと言っていたという。

この"神隠し"という言葉が使われた理由は、その不可解な状況での失踪という他に、実はもう一つ因縁めいた理由があったのである……

同町の大将神山という山には古くから神隠しの伝説があった。

その昔、この辺りを治めていた長者の家に、お夏という使用人がいた。

日頃より長者はこのお夏に目を掛けていたが、ある日、お夏が大将神山に行ったきり帰ってこなくなっってしまった。

村人達が総出でお夏を探したが、いくら探してもとうとうお夏は見つからず、人々はお夏は神隠しにあったのだと言いあった。

そんな伝説のある大神将山は、かつて山上家の所有だったというのである。

偶然と言ってしまえばそれまでだが、何とも奇妙な巡り合せではないだろうか……

(了)

 

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