日本刀にまつわる話
69 :本当にあった怖い名無し:2011/02/09(水) 01:37:59 ID:wOFd/ey60
怖くは無いが『刀』で思い出したので投下。
ばあちゃんによると、かつて《シシキリ》という刀がウチにあったらしい。
獅子切り? 猪切り?
狩猟用のナタみたいのを想像していたら……
実は四肢切り、が正解らしい。
ばあちゃんの記憶もちょいあやふやで別のかもしれないが……
太刀というには小さく脇差くらい。
一人の四肢を全部切り落としても刃こぼれひとつしなかった……
と伝えられてたそうだが、さすがにそれは無いと思う。
ばあちゃんの話では、子供の頃に一族の誰かが亡くなって、そのお通夜の晩。
棺や襖がガタガタが鳴り、その時に守り刀としてその《シシキリ》を遺体の胸に置いたところ、ピタリと鳴り止んだそうだ。
そして一族の皆がその一連の出来事を、さも当然といった表情をしていたので、ばあちゃんはとても印象強く記憶していたらしい。
終戦のバタバタ期に無くなってしまい、《シシキリ》は現在所在不明。
71 :本当にあった怖い名無し:2011/02/09(水) 02:01:58 ID:eU34CKv30
>一人の四肢を全部切り落としても刃こぼれひとつしなかった……と
>伝えられてたそうだが、さすがにそれは無いと思う。
十分にありえるよ。
現代刀工の作った刀でも建設用の太さ10mm近い鉄筋を切断したり、槍や別の刀を台の上において切断しても損傷しない刀があるら。
ちなみに実家に何本かある槍の中に、猪槍という槍があった。
家の裏が山なので、猪や熊が降りてきたときにこれで突いていたらしい。
(了)