ホラー映画

トラウマ映画館 『眼には眼を(1957)』 町山智浩 ネタバレ注意

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復讐の荒野は果てしなく~『眼には眼を』Oeil pour Oeil

ストーリー

シリアのトラブロス。フランス人の医師ヴァルテル(K・ユルゲンス)は毎日のようにやってくる患者や手術で忙殺されていた。
友人たちとナイトクラブの誘いも疲れて断わる毎日。
勤務から解放され自宅で身体を休めていると、アパートの管理室の前に青いフォードが停まっている。
管理人から電話があって妻の容態が悪いから診てくれという男が来ていると……
疲れて酒を飲んでいるヴァルテルはそれを断り、勤務先の病院に行くようにと伝えて眠る。

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翌朝、車で病院へ向かうヴァルテルは途中の道路に見覚えのあるフォードが停まっているのを見た。
病院へ着くと前夜の当直の若い医師から急患の女性が子宮外妊娠で死んだと告げられる。
霊安所には美しい女の亡骸が保管されてあった。ヴァルテルは青いフォードを調べたら
ボルテクという所有者の車だった。その夜から何度も無言電話を受けるヴァルテル。
ヴァルテルの身辺にはそのボルタク(フォルコ・ルリ)の影が付きまとうようになる。

ある夜、ナイトクラブで飲んでいたヴァルテルは財布を忘れて支配人を呼ぶがボルタクという男が支払を済ませていったと聞く。
ヴァルテルはボルタクが町でやっていた商売を断たんで故郷に帰ったと聞く。
ボルタクを追いかけるヴァルテルは青いフォードに追いついて金を返すが、フォードは故障してしまう。
仕方なしにボルタクと彼の幼い娘を故郷の町ラヤへと送るはめになる。
そこでガソリンが切れて、ヴァルテルはボルタクの生家に泊まることになる。

ヴァルテルにはボルタクの妹が暖かく迎えてくれたが、一夜明けると妹のヴァルテルに対する態度は冷たくなっていた。
ガソリンを入手してトラブロスに帰ろうとしたヴァルテルだったが奥地の村の怪我人の治療を頼まれて、行くことにしたヴァルテルは車を飛ばす。
だが、その集落は白人を敵視しており、怪我人もヴァルテルの近代治療を拒否してしまう。

呆気にとられ車に戻ると車のタイヤが盗まれていて、近くのカフェに滞在してバスを待つことにするが、その夜に現れたのはボルタクだった。
この事も全てボルタクが仕組んだ罠だったのだ。
四日後にしかバスが来ないと知ったヴァルテルは徒歩でダマスクスへ行くことに決める。
カフェで持てるだけの食糧と飲料水を買って出て行くヴァルテル……

その先に先回りしてヴァルテルを待ち伏せするボルタク。
ボルタクの真意は妻の復讐の的であるヴァルテルを不毛の地である砂漠地帯へ誘い出して地獄の責め苦を味わすのが狙いだったのだ。

灼熱の山岳地帯で男2人の生死を賭けた静かな戦いが始まった……

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