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また行く場所 rcw+8,166-0122
法事で実家に戻ったのは、去年の夏だったと思う。 久しぶりの帰省で落ち着かず、法要が終わった夜、親戚が全員帰ったあと、居間で叔父と二人、缶ビールを開けた。窓は閉め切っていたのに、どこか湿った匂いが残って ...
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花だけが新しい rw+2,050
山に入って三日目、ようやく最初の目的地にたどり着いた。 古地図にだけ記され、国土地理院の地形図ではただの雑木林とされている場所だ。実際、道など存在しなかった。高巻きしながら枝を払い、沢を跨ぎ、獣道すら ...
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誰が泊まっていたのか rw+7,315-0104
祖母の法事があり、先日、十数年ぶりに故郷の山奥の町へ帰った。 山に囲まれた小さな町で、駅前の商店街も半分以上がシャッターを下ろしている。法事のあとは決まって親戚一同で集まり、酒を飲みながら昔話になる。 ...
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崖の二歩手前で見た女 rw+10,449
先週のことだ。あれが何だったのか、まだ断定はできない。 ただ、あの山にもう一度足を踏み入れる気はない。それだけははっきりしている。 ウルトラライト装備で低山を歩くのが、ここ半年ほどの習慣だった。距離も ...
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廃村で一晩寝た結果 rw+11,480-0203
オフロードバイクに乗るようになってから、ひとりで遠くへ行くのが癖になっていた。 泥と埃にまみれた林道、誰も通らない尾根道。地図に名前のない道を走っていると、自分の輪郭だけがはっきり浮かび上がる気がする ...
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空の担架 rw+7,650
十一月の終わり、山が雪と氷に封じられる直前の、あの張り詰めた静けさが好きだったと祖父は言った。 空気は刃のように鋭く、吐いた息さえもその場で凍りつきそうになる。音は雪に吸われ、世界から自分だけが切り離 ...
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笑うものは落ち際に rw+7,338
祖父は、あれを山の神様だと言っている。 だが俺は、どうしても納得できない。 話は九〇年代の終わり頃に遡る。祖父は九州の山あいの集落で茶畑を守ってきた。家の裏はすぐ斜面で、冬になれば霧が降り、犬の遠吠え ...
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山の怪(やまのけ)・ヨウコウ rw+9,112
福井の山奥に、もう地図にも載らない村がある。 オレの母方の実家は、そこからさらに山を登った先の外れにあって、冬なんかは雪に埋もれて人が来るのも困難な場所だった。 小学校の夏休みになると、必ずそこに預け ...
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アガリビト #49,493
山は怖い。何が怖いって幽霊とか動物とか天候とか色々あるけど、一番怖いのは人間。 お前ら山とかいって開放的になるだろ?すがすがしいな~ってなるだろ? あれは一種のボーダーラインを越えそうになってるから。 ...
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二つの枕 rw+6,927
地図から消えかけた山の集落がある。 舗装の剥げた一車線の道をいくつも折れ、峠を越えた先にひらける小さな盆地だ。いま残っているのは墓石と、壁の崩れた蔵、それに数軒の空き家だけ。夜になれば、街灯の数より星 ...
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ジンカン~人間をついばむカラスはすぐ殺せ《ホラーテラーさん》#18k
「人間をついばむカラスはすぐ殺せ」 「でも、そんなカラス見たことないよ。カラスは、人間が近づくと逃げて行くよ?」 「見たことがないなら、いい。だけど、見つけたらすぐ殺せ」 「……なんで?」 「……」 ...
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山に入っただけなのに rw+14,603-0203
話しても、たぶん誰も信じないと思う。だから、最初から信じなくていい。 これは俺に起きた出来事だが、理解しようとしなくていい。ただ、読んだあとに少しだけ、周囲の気配が気になるようになれば、それで十分だ。 ...
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掘った覚えのない場所 rw+7,366-0120
今から十年ほど前。 世間が妙に浮ついていて、夜の街でも昼のテレビでも同じ曲が流れていた頃、俺は西新宿の雑居ビル地下にある、いかにもグレーな店で日銭を稼いでいた。 表向きは運送や清掃の派遣だが、実態は「 ...
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黄泉戸喫(ヨモツヘグリ)#10,779
【ゆっくり怪談】黄泉戸喫(ヨモツヘグリ) 昨日、裏高尾まで紅葉を見につうか、軽いハイキング気分で出かけてきたんだが、そこの山道で、キノコ取りに来ているおっさんと出会ったんですよ。 2008/10/14 ...
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【18禁!!!閲覧注意】山の女 #7,591
【ゆっくり怪談:18禁】山の女【山にまつわる怖い話】 高校の頃の話。 俺の実家はスッゲー山奥で、麓の高校まで通うには片道四里(約16Km)以上の山道をチャリで下って行かなきゃならない。 当然、帰りは四 ...
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順番が違う rc+7,986
2025/06/20 -短編, r+, 山にまつわる怖い話, 洒落にならない怖い話, 定番・名作怖い話
★人気ベスト300, ネットで有名な怖い話父の三周忌も過ぎたところだ。この機会に、父と山の話を書き残しておきたいと思う。すべて実際にあった出来事だ。 父が精密機械の会社を退職して2年が経ったころだった。退職金がかなり出て、年金もある。これから ...
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三日前のルート rw+7,759-0211
これは、自分の山仲間が体験したという話だ。 舞台は北海道の大雪山、厳冬期。彼は単独で入山した。朝は快晴だったが、正午を過ぎたあたりで空が急変し、視界は一面の白に塗り潰された。風が巻き、足跡は数分で消え ...
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【語り継がれる山の怖い話】シシノケ #22,228
【ゆっくり怪談】シシノケ【語り継がれる山の怖い話】 先日愛犬と一緒に地元の山にキャンプに行ったんだけど、そこで変なものを見たんだ。 文才ないしこうやってスレ立てるのもはじめてだけど、長くなるかもしれな ...
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外に出さないために rw+11,075
長野の山間部に残るある儀式について、民俗学者の先生から聞いた話だ。 場所は伏せる。県境に近い盆地の奥、小さな集落。冬になれば雪が二メートル積もり、国道から脇道へ入り、さらに林道を登らなければ辿り着けな ...
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穴は埋まらなかった rw+7,293-0120
南関東の、木々が異様な密度で絡み合う山々に囲まれた場所に、ほとんど人の出入りがない小さな集落があった。 村と呼ぶのが一番近いが、地図上ではただの山間部として処理されている。空気は重く、音が吸われるよう ...