「ほんとにあった怖い話」 一覧

言葉の続き rw+9,244-0120

事の発端は、夫が風邪をひいて寝込んだことだった。 七月の終わり、土曜日の夜。久しぶりに二人で外出し、帰宅した直後、夫は玄関で立ち止まり「寒い」「頭が割れそうだ」と訴えた。顔色は悪く、手足が異様に冷たい ...

担当者欄 rw+6,101-0106

以前、販売業に従事していた友人が社員研修用の資料を見せてくれた。 クレーム内容とその対応について。 そこには、クレーム対応を 【A】『正当な事由がある場合』と 【B】『正当な事由がない場合』に大別でき ...

欄干の向こうに置かれなかったもの rw+3,450-0213

父の店は、町道と県道のちょうど分岐点にある。 朝から晩まで、近所の人間が何かしら理由をつけて立ち寄る。買い物のついでに世間話をし、用もないのに長居をする。 私はその空気の中で育った。 だから、あの事件 ...

終えた者への挨拶 rw+2,413

夕暮れの色が一段と濃くなる時間帯に、彼はその停留所へ向かっていた。 高校時代、運動部に所属していた彼は、いつも決まったルートで帰宅していた。だがその日は練習が長引き、駅へ直行する最終バスに間に合わなか ...

冷気の来た方向 rw+3,281-0115

今でも、東北の山間にあった小さな診療所で働いていた古参職員の話を思い返すと、あの湿った夏の夜気が皮膚に戻ってくる。 診療所の前には、山道に面した簡素な待合所があった。昼でも木立に囲まれて薄暗く、夜にな ...

あの日の路地で触れた手 r+3,529-3,904

この話を打ち明けると、必ず周囲が黙り込む。 語り手は私ではない。友人から伝え聞いた、彼の弟に起きた出来事だ。けれど、妙に湿った空気や、あの場に居合わせた者たちの口調までが、まるで私自身がその場を体験し ...

目を縛り、歯を縛り r+2,296-2,705

今でもあの書き込みを読んだ夜のことを思い出すと、胸の奥がざらつく。 指先に残るキーの感触、画面の光に照らされた顔の影、それらすべてが不気味に蘇るのだ。 最初に掲示板を覗いた時、彼女の投稿はごくありふれ ...

呼べない理由 rw+2,984-0203

本人はあまり語りたがらないが、酒が入ったときに一度だけ、ぽつりと漏らした。 津軽には、恐山で知られるイタコとは別に、地元の年寄りだけが頼る「イタコ」がいる。 看板も出さない。祈祷料も決まっていない。 ...

三段目の音 rw+7,536-0217

これは不動産業に長く携わってきたSさんから直接聞いた話である。 舞台は埼玉県郊外に造成された二十棟の新築分譲地だった。最寄り駅からは徒歩二十分ほど。周囲は田畑が点在し、数年もすれば住宅が埋まりそうな、 ...

私の名前で死んだ人 rw+2,760-0122

あの家に住んでいた頃、私は自分の名前を呼ばれるのが嫌いになった。 理由ははっきりしている。呼ばれるたびに、少しずつ自分が薄くなっていく気がしたからだ。 水商売の店が用意した寮として借り上げられていた一 ...

犬食いしてるのは、お前じゃないのか rw+2,933-0528

私は今でも、食事の一口目だけは人前で食べられない。 箸を持つ。茶碗を持つ。そこまでは普通にできる。だが、湯気の立つ白飯を前にすると、どうしても顔が近づいていく。自分では背筋を伸ばしているつもりなのに、 ...

mixiで出会った彼女~後日談 #9,763

良かった!そのスレ続いていたんですね。 523 :本当にあった怖い名無し:2016/09/09(金) 18:14:40.54 ID:487gVfrj0.net 七年くらい前に投稿した者です。 ⇒ ht ...

同じだと思った rw+8,449-0202

前に住んでいたアパートの話を、今度こそ書き残しておく。 派遣の仕事で比較的条件のいい現場に入れたが、実家からは遠く、毎朝六時起きで電車に揺られる生活が続いていた。残業も多く、体力的に長くはもたないと分 ...

半拍ずれた足音 rw+7,019

二十六年生きてきた中で、あの夜だけが時間の外に取り残されている。 会社に入って最初の二年間、私は古い一軒家の社員寮に住んでいた。昭和四十年代に建てられたらしく、廊下はわずかに傾き、階段は体重をかけるた ...

青森で消えた男が瀬戸内で見つかった理由 rw+11,781-0203

これは度会さんから直接聞いた話を、わたしなりに整理したものである。 どうしても忘れられない。忘れようとしても、夜になると脳裏に浮かんでしまう。あの奇妙な「未解決事件」の顛末を。 *** もともとわたし ...

Copyright© 怖いお話.net【厳選まとめ】 , 2026 All Rights Reserved.