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短編 怪談 n+2025

【超訳】迷信とかマジ勘弁w 井上円了先生の「妖怪バスター」講座 n+

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序言

わが国は今日なお迷信盛んにして、宗教もその雲におおわれ、精神界はこれがために暗黒なるありさまなれば、余は人文のため、国家のために、迷信と宗教との別を明らかにし、有害なる迷信を除きて、正しき信仰の下に宗教の光明を発揮せしむるの必要を感じ、一片報国の微衷より本書を講述するに至れり。
本書の目的は、高等教育を受けたる人士を相手とするにあらず、中等以下の社会、あるいは小学卒業の程度の人にして、迷信の海に漂いつつある人に示さんとするにあれば、高尚の学説を加えず、煩雑の論理を避け、平易にして了解しやすきを主とせり。
本書は家庭教育の教訓材料、社会教育の講話材料に供給せんとの予想にて、できうるだけ例話、事実談を多く引用することとし、また、なるべく興味に富めるものを選抜することとなせり。しかして、その談話は古人の書より抄録するよりも、余が内外各国の実地を踏査して、直接に見聞せしものを多く掲記したり。ゆえに、教育家および宗教家はもちろん、いやしくも家庭の父兄たるものは、いかなる社会を問わず、本書を一読して、教訓、講話の資料に採用せられんことを望む。
大正五年二月
著者 しるす

出典:https://www.aozora.gr.jp/cards/001021/files/49374_58731.html

0. はじめに:教科書の説明、雑すぎん?

学校の道徳(修身)の教科書に「迷信信じるな」って書いてあるけど、説明短すぎて意味わかんなくない?
だからワイ(井上円了)が、なんで迷信がダメなのか、ガチで詳しく解説するわ。これ読めば妖怪の正体とか秒でわかるから。

1. 妖怪の正体は4パターンしかない

世の中の「不思議現象」って言われてるやつ、だいたいこの4つに分類できるんよ。

  1. 偽怪(ぎかい): 人間がわざと作ったやつ。ドッキリとか詐欺。

  2. 誤怪(ごかい): 勘違い。見間違い。

  3. 仮怪(かかい): 科学(物理・心理)で説明つくやつ。心霊現象は大体これ。

  4. 真怪(しんかい): ガチで科学でも説明つかないやつ(これはほぼない)。

ぶっちゃけ、世の中の不思議の9割は「1」か「2」な。

2. キツネやタヌキに化かされるとかないから

昔から「キツネに化かされた」とか言うけど、あれ元ネタ中国の小説だから。
日本だと場所によって、化かす犯人が変わるんよ。

  • 四国 → タヌキ

  • 佐渡 → ムジナ

  • 隠岐 → ネコ

【結論】全部、人間の脳内変換です。
夜道で迷ったとか、変なもの見たとか言うけど、それ「酔っ払ってた」か「怖くてパニックになってた」だけじゃね?
キツネにそんな高度な知能ないし、人を騙す暇ないって。
「キツネ憑き」とか言うけど、あれは**精神的な病気(メンタル不調)**の一種。
「自分はキツネだ!」って思い込みすぎてるだけ。一種の自己暗示な。

3. 天狗の正体見たり!

天狗も同じ。山の中で修行してるお坊さん(山伏)を見間違えたか、鳥を見間違えたかどっちか。
あと、「天狗にさらわれた!」って騒いで数日後に帰ってくる人いるけど、あれも一時的な記憶喪失かメンタルブレイクして山を彷徨ってただけ。
天狗の爪とか言われてるやつ、だいたい化石か雷斧(石器時代の石器)だから。

4. 幽霊なんかおらん!

「幽霊」って「死んだ人の魂(見えないもの)」って意味じゃん?
見えないはずなのに「見た」って言うの、矛盾してね?

幽霊を見たっていう事例は、だいたいこの2つ。

  1. 詐欺師のコスプレ(金品狙いとか)。

  2. 見間違い&脳内プロジェクションマッピング

柳の木が揺れてるのを見て「幽霊だ!」って思うのは、自分の脳みそが勝手に変換してるだけ。「怖い」「会いたい」っていう強い感情が、脳内で映像を作り出しちゃってるの。つまり「脳が見てる夢」みたいなもん。

あと「祟り(たたり)」とか言うけどさ。
もし死んでから呪えるなら、歴史上の無念の死を遂げた武将とか、もっと速攻で敵を呪い殺してるはずじゃん? それがないってことは、祟りなんてシステムは存在しないってこと。Q.E.D.証明終了。

┗用語解説

ここでは本文に出てきた、ちょっと難しい言葉をサクッと解説するよ。

  • 敷衍(ふえん)

    • 意味:わかりやすく言い換えたり、詳しく説明すること。

    • Z世代訳:深掘り解説。

  • 狐狸(こり)

    • 意味:キツネとタヌキ。人を化かすと言われる動物の総称。

    • Z世代訳:あつ森のたぬきち的なやつら(ただし化かす)。

  • 憑き物(つきもの)

    • 意味:動物の霊などが人に乗り移って、おかしくさせること。

    • Z世代訳:悪霊に乗っ取られた状態。現代でいう解離性障害などの精神疾患に近い。

  • 淫祀(いんし)

    • 意味:正しくない神様を祀ったり、怪しい宗教儀式のこと。

    • Z世代訳:カルト宗教とか、怪しい開運商法。

  • 加持祈祷(かじきとう)

    • 意味:病気や災難を払うために、呪文を唱えたりお祈りすること。

    • Z世代訳:スピリチュアルな儀式で回復魔法かけようとすること。

  • 卜筮(ぼくぜい)

    • 意味:占い。竹の棒とか使って未来を占うやつ。

    • Z世代訳:タロットとか占星術のガチ版。

  • 自家撞着(じかどうちゃく)

    • 意味:自分の言ってることとやってることが矛盾してること。

    • Z世代訳:特大ブーメラン。言動不一致。

5. 祈祷(きとう)で病気が治るわけない

病気になった時、病院行かずに怪しい儀式で治そうとする人いるけど、それ一番アカンやつ。
「お祈りしたら治った!」って言う人いるけど、それ「プラシーボ効果(思い込みの力)」か、「自然治癒」なだけだから。
「神様にお金払えば助かる」とか思ってる時点で、神様ナメすぎじゃない? 神様は努力しない奴を助けないよ。
怪しい宗教の「手品みたいな奇跡」に騙されて課金すんなよ。

6. お守り・おまじないは「気休め」アイテム

「頭痛には橋の柱を縛ると効く」とか「ナスの名前が『成す』に似てるから縁起いい」とか、全部ダジャレじゃん。
お守り持ってても事故る時は事故る。
でも、お守りを持つことで「安心する」っていうメンタルケアの効果はあるから、そこは否定しない。
ただ、「お札貼ったから火事にならない」と思って火の始末をサボるのは論外な。

7. 占いは「当たるも八卦、当たらぬも八卦」

占い師に「あなたは◯歳で死ぬ」とか言われて信じ込むの、人生ハードモードすぎん?
占いが当たるように感じるのは、占い師が「誰にでも当てはまるようなこと」を言ってるだけ(※現代でいうバーナム効果)。
「右に行くか左に行くか」迷った時に参考にするくらいならいいけど、人生の大事な決断を竹の棒(易占い)に任せるのはやめとけ。

8. 家相・手相・人相、だいたいこじつけ

「五行説(木火土金水)」ってあるけど、今の化学で考えたら元素はそんな5つじゃないから。古い科学知識を人間に当てはめて「相性が悪い」とか言うのナンセンス。
「家相」が悪いと不幸になるとか言うけど、大事なのは「日当たり」と「換気」と「衛生管理」
これが悪い家は、そりゃ病気にもなるし気分も落ち込むって話。オカルトじゃなくて建築基準法の問題。

9. 方角・ラッキーデーに振り回されるな

「鬼門(北東)」が不吉とか言うけど、地球は回ってるし、宇宙に北も南もないじゃん。
「今日は仏滅だから」とか気にするけど、歴史上の偉人が勝った日が、敵にとっては「負けた日(凶日)」だったりするわけで、日にちに吉凶なんてない。
「厄年」は統計的に体調崩しやすい時期ってだけだから、健康診断行けばOK。
毎日がエブリデイ、365日全部吉日だと思って生きろ。

10. 火の玉・ポルターガイストの正体

  • 火の玉(狐火): 死体や沼から出る「リン化水素」っていうガスが燃えてるだけ。化学反応です。

  • 不知火(しらぬい): 大量の虫の発光か、光の屈折異常(蜃気楼の一種)。

  • ポルターガイスト(投石): 家の中で石が飛んでくるとか、だいたい「かまってちゃんの家族」か「メンタル病んでる人」のイタズラ。監視カメラつけたら一発でバレる案件。

  • コックリさん: 霊が動かしてるんじゃなくて、参加者が無意識に指に力入れちゃってるだけ(※現代でいう観念運動)。心の中で「あっちに動け」って思うと筋肉が反応しちゃうの。

11. 結論:本当の「不思議」はオカルトじゃない

幽霊とか妖怪とか、そんな子供だましの「偽物の不思議」に夢中になるのはもう卒業しよう。

この世界には、科学でも解明できない「本当の不思議(真怪)」がある。
それは、原子の仕組みだったり、宇宙の広さだったり、「人間の心」
そのものだったりする。
「スマホが動く仕組み」や「生命の誕生」の方が、幽霊なんかよりよっぽどミステリアスで尊いんだよ。

明治という新しい時代(文明国)になったんだから、迷信にビビってないで、知識と道理を身につけて、賢く生きようぜ!

(完)

┗用語解説

  • 五行(ごぎょう)

    • 意味:万物は「木・火・土・金・水」の5つの元素からできているという古代中国の思想。

    • Z世代訳:昔の元素周期表みたいなやつ。今はもっと元素あるのわかってるから、これを信じすぎるのは時代遅れ。

  • 鬼門(きもん)

    • 意味:北東の方角。鬼が出入りすると言われて忌み嫌われる。

    • Z世代訳:風水的なNGゾーン。でも円了先生いわく「宇宙に方角とかないから気にすんな」。

  • 暦(こよみ)の吉凶

    • 意味:大安、仏滅、友引などの六曜や、一粒万倍日などのこと。

    • Z世代訳:カレンダーに書いてあるラッキーデー占い。

  • 狐疑(こぎ)

    • 意味:キツネが疑い深いのと同じように、なかなか決心がつかないこと。

    • Z世代訳:優柔不断すぎて決められない状態。

  • 八将神(はっしょうじん)・金神(こんじん)

    • 意味:陰陽道で、その方角に行くと祟られるという怖い神様たち。

    • Z世代訳:方位版のラスボスたち。

  • 不知火(しらぬい)

    • 意味:九州の海上で夜に見られる、無数の火が明滅する現象。

    • Z世代訳:リアルな「海上のイルミネーション現象」。正体は蜃気楼。

以上、井上円了先生の『迷信解』でした。
「オカルトを否定して、科学と理性を愛する」という、100年前とは思えないくらいロジカルでロックな内容でしたね!

[出典:青空文庫/https://www.aozora.gr.jp/cards/001021/files/49374_58731.html]

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