attention! ※ご注意※ caution!! warning!!!
2021年05月12日 23:15
当サイト読者様【まり】様より下記のコメントをいただきました。
見て危険なものがある場合にはキチンとかいて欲しい。管理人さん仕事して!
ご指摘に鑑みまして、最初にご注意を申し上げます。
当コンテンツには見ると危険な内容が含まれます。特に体調の優れない方、繊細さん:HSP(Highly Sensitive Person/ハイリー・センシティブ・パーソン)、霊的に敏感な方は、ご視聴をお控えください。
これはまだ解決してないというか、現在進行形の事件なんですが、ちょっとみなさんにも聞いてほしいんです。
380 :本当にあった怖い名無し :2007/03/15(木) 14:27:43 ID:dqzf07gW0
もともと、プロの探偵さんに依頼してた事件なんですが、警察沙汰に発展するかもしれないし、しないかもしれないし、今はなんとも言えません。
僕が小学生五年生だった頃、仲の良かった友達が一人、ほんとに行方不明になったことがあったんです。
で、もしかしたらその子をさらったかもしれない奴を、今になって見つけたんですが、ちゃんとした証拠とかはまだなくて、どうしようかっていう状態なんです。
みなさんの意見を個人的にちょっと聞いてみたくて、これまでの経緯をここに晒してみます。
でも、個人とか地域とかを特定するようなことは書きませんし、みなさんも聞かないでください。お願いします。
とりあえず小学校の時の話から。
友達のフジオ君(仮名)が、行方不明になっってしまったのは、夏休みの終わりぐらいです。
うちの学校では、鶏を何羽か飼ってて、俺とフジオ君は五年生。一学期目の飼育係でした。
うちの学校は、なんか夏休みでも飼育係が鶏の世話をしなくちゃいけなくて、高学年の飼育係が一人づつローテーションで、鶏にえさをやりに登校しないといけない、っていう面倒くさい決まりがありました。
でも、その年は飼育係が四人しかいなくて、これはちょっときついってことで、無理な日は用務員が助っ人してやろうってことに決まりました。
ある日、僕が一人でえさをやりに学校の鶏小屋に来ました。
飼育係のやることっていうのは、でっかいポリバケツに鶏のえさの袋が入ってて、えさ入れにスコップでザァーてそれを入れて、水替えて、小屋が汚れてたらホウキでちょっと掃く、っていう感じなんですが。
でも、その日はポリバケツにえさがほとんどなくて、えさ袋を交換しないといけないと思って、空の袋をポリバケツから引き揚げたんです。
そしたら、袋の底がぬけちゃってて、ポリバケツをのぞいたら、底にウジが大量に湧いてて、うわああああああってなって。もう、3cmぐらいの厚みで、一面にうねうねしてて、すごいグロでした。
僕は、そういうのに、まったく耐性なくて、蛆虫を見たの初めてで、ビビりまくってしまって。
で、誰か大人を呼ぼうと思って学校中走り回って、夏休みなので全然人がいないんですけど、その日はたまたま用務員の人がいて、助けてくれって言ったんですけど、用務員さん的には「はあ?」みたいな感じで、自分には関係ないし、今忙しいみたいなことを言われて。
それで僕は、そのまま帰っちゃったんです。
で、次の日の係りがフジオ君だったので、電話でウジのことを知らせて、なんとかしてって言ったんです。
それはなんていうか、言葉どおりの意味って言うよりは、半分冗談で、怖いもの見る前フリみたいな、「あれやばいよ」みたいな電話だったんですが。
次の日フジオ君から電話があって、『見たけど、あれはキモすぎる。無理。予備のがすごいねん。レベルちがうし』
「え、予備もなってたん?」
入れ替え用のえさが入ってる、縦長の巨大なビニール袋が予備で置いてあるんですけど、それにも湧いてたらしくて、
「なんか、日陰に置いてあるのにそれだけ熱くなってて、おかしいと思ったら中がほとんどウジに変わってたし。
ウジ虫ソーセージやし。なんでかわからんけど、ホンマに袋が熱いねん。
もう、めっちゃキモい。よく見たら袋ごとちょっともそもそ動いてるし。もう、ヤバかったから、逃げてきた」
「やっば」
そこまでは笑い話で済むレベルでした。
で、そこから五日ぐらい、僕達飼育係は、休みで用務員がえさをやる番だったので、たぶんその間にウジは処理されてるだろうとか思ってたんです。
で、六日目がまたフジオ君の番だったんで、僕はその日、彼からの報告の電話がちょっと楽しみでした。
で、どうなってたかって言うと、僕は直接は見てないんですが、飼育小屋の状態がおかしかったらしいです。
調べてみると、なんか用務員が助っ人するっていう話が通ってなかったみたいで、五日間放置されてしまってて。
その上、それ以前にも僕とフジオ君が二日連続でえさも水も与えてなかったので、鶏は一週間ぐらい、飲まず食わずの状態に追い込まれてしまってて、みんな死んでたそうです。
ストレスで羽が抜けた奴とか、共食いしかけた奴とかで、小屋の中は酷かったらしいです。
今思うと、ほんとうに鶏には申し訳ないことをしたと反省しています。
夏休み明けに、友達から「おまえ酷い奴だ」みたいなことを言われて、喧嘩になったこともありました。
それぐらい精神的にキツかったです。
鶏さん、どうか成仏してください。ごめんなさい。
でも、あの日に起こった本当に怖い事件は、鶏の餓死じゃなくて、フジオ君が行方不明になったことです。
目撃者がいたらしくて、あの日、学校までたどり着いたのはほぼ間違いないそうです。
フジオ君が小屋で何をしたのかはよくわかりません。
フジオ君が夜になっても帰らないので、親が警察に届けて、鶏小屋のことがわかったのはその翌日のことです。
僕が一連の出来事を知ったのは、さらにあとのことでした。
鶏の餓死と、フジオ君が消えたことの関連もはっきりしませんでした。事件か事故かもわかりませんでした。
とにかくわかっていることは、鶏が死んでいるのを目の当りにしたであろうフジオ君が、そのまま忽然と姿を消したということだけでした。
で、話は現在にもどります。
半年前の夏、僕が営業まわりをしていた時、あるチラシを見つけました。
子供が近くで行方不明になってしまい、住人に情報提供を募るチラシでした。
行方不明になったのは、二年前の夏だったと書いてありました。
そのチラシがあった場所は、僕がいっていた小学校の近くだったので、自然とフジオ君のことを連想してしまって、じっくりチラシを読んでたら、気になることが書いてあって。
『この十数年、この学区では小学生の行方不明者が何名もでています。他の学区と比較しても異常なほどに高い頻度です。写真の子とは関係なくても、この付近で不審者を見たという情報だけでもすごく助かります』
みたいなことが書いてあって、もしかしたらそれって、フジオ君のことも含まれてるのかなと。
それで、そのチラシにある連絡先をメモっておいて、時機を見てそのご両親とコンタクトをとったんですが、案の定、むこうもフジオ君のことは知っていました。
ご両親は、行方不明になった子は、みんな同じ人物にさらわれたのであって、これは連続誘拐事件なんだと力説してました。
これまで、少なくとも三人はやられていて、その最初の犠牲者がフジオ君なんだと。
そのご両親の家は、なんか、どの部屋も子供の写真でいっぱいで、僕と話すときもすごいテンション高くて、ちょっと怖かったんですが、急にそんな話を聞かされて、かなりショックでした。
でも、その話には一応根拠があって、行方不明になった子の家にしばらくたって、変な手紙みたいなのが来るっていうのが三件あったらしいんです。
フジオ君の家にも、なにか届いたらしいのですが、フジオ君の両親はすでにどこかに引っ越していて、この事件とももう距離を置きたがっているそうで、コンタクト不可能。詳細も不明だそうです。
そのうちの一通がそのご両親の家にもとどいてて、それ見せてもらったんですけど、なんか御札みたいな気持ち悪いやつなんですよ。
手紙とかじゃなくて、細長い紙に人の顔みたいな絵が描いてあるだけで、意味不明なんですが、それが封筒に入ってたらしくて、こんなもん送られたらそらあーなるかもなっていう。
なんか呪いの類なのか、単なる悪戯なのか、僕にはさっぱりわかりません。
最近またその家にいって、デジカメで、ちょっと撮らしてもらったんで、アップロードしてみます。
で、話はまだ続くんですが、そのご両親は探偵を雇って、そのあたりの不審者の情報を集めさせているそうで、僕がフジオ君失踪時のことを詳しく覚えているってことがわかると、その探偵にも会って話をしてほしいって言われたんです。
それで、また後日その探偵さんとも会いました。
疑問に思ってたことがあって、手紙みたいな事件の関連を示すものがあるんだったら、なんで警察に届けないのかなと思ってたんですが、探偵さんによると、一応、ちゃんと警察にも届けは出してるそうです。
でも、三通あるっていう手紙も、三通それぞれは関連が見えなくて、かなり信憑性に乏しくて、悪戯の可能性の方が高いと警察は思ってるらしいです。
僕が見た御札みたいな奴以外の二通は、普通に文章のある手紙だったらしくて、その二通も筆跡がぜんぜん違うらしいです。
で、正直なところ、あの両親の話が正しいと思うのかと聞くと、「手紙の真偽はともかく、自分の感では『何か』がいるのは確か」みたいな反応でした。
それからしばらく、あのご両親とも探偵とも不沙汰だったのですが、先月にまた会いたいって連絡があって。
待ち合わせの場所にいると、タクシーに乗った探偵がやってきて、「乗って乗って。ちょっと確認したいことがあるから」と言って、タクシーに乗せられました。
車中でいきなり、「最近ちょっと調査に進展がありまして……」と探偵さんが切り出して。
探偵さんの話を要約すると、何年か前、郊外でやたら猫の死骸が捨てられたっていう地域があって、(そこは僕の学区とはけっこう離れてるんですが)そのあたりを調べてたらでっかいホテルの廃墟があって、どうも、猫を殺してた奴は、その廃墟でやってたみたいらしいんです。
ていうのも、廃墟を調べてたら、ある一室が明らかに異常だったらしくて、墨で描かれた曼荼羅みたいな、よくわからん複雑な絵が描かれたでっかい張り紙が壁にあって、それ以外の壁も、いろんな御札っぽいのやら写真やらが貼ってあったんですって。
臭いも肉の腐った臭いがかすかに残ってて、「ああここだな」ってすぐわかったらしいです。
で、もうわかると思うけど、その絵とかの雰囲気が、あの両親に送られてきたっていう御札の絵とけっこう似てるらしんです。
(僕は直接は見てないです。あくまで探偵さんの話)
似てるって言うか、雰囲気がどう見ても同じ奴がかいたっぽい感じらしいんです。
その場所は、もうだいぶ前に見つけてマークしてたらしいんですが、廃墟にいくつか監視カメラをつけて、ずっと毎日録画して、誰かこないかチェックしてたんです。
それで、最近とうとう誰か来ちゃったらしんですよ。
裸足でふらふらして歩く老人がビデオに映ってたそうです。
病院の白い服みたいなのを着てたので、探偵さんが近くの病院とかを回ってビデオの映像を見せてみたところ、一昨日それらしい人をやっと見つけたんんだと。
でも、その老人が事件に関係があるのかないのか、まだわからないから、確認してほしいと。
え?なんで僕が確認するの?何を確認するの?って思ったんですが、探偵さんは「とりあえずその人の顔を見て、あなたの率直な感想を聞かせてください」って。
タクシーが着いたのは老人ホームの前でした。
例の老人は、カメラに映っていた日に、無断で抜け出していたそうで、職員の人が見る限り、たぶん本人だろうと。
探偵さんとふたりでその老人がいる部屋(と言ってもたくさん人がいる相部屋なんですが)に行ってみました。
ベッドの一角にそいつがいました。
なんか呟いてましたけど、目の焦点が合ってなくて、痴呆症って感じでした。
5mぐらい手前でそいつがこっち向いて、僕しばらくわかんなかったんですけど
、「あ……」って気付いちゃって、それ気付いちゃったら、もう怖くて緊張で筋肉がギューって収縮して、探偵さんに「え?この人なの?」て聞いて。
そしたら探偵さんが、あーやっぱりかみたいな、なんとも言えない顔して、
「えー、すいません。えーと、要するに、僕知ってますよね、この人。前に会ってますよね」
そいつ用務員なんですよ。小学校のときの。
あの、ウジが湧いたときに言いに行って、「はあ?」って顔した用務員なんですよ。
年とってるから最初わかんなかったけど、ぜったいあいつなんですよ。
探偵さんも、こいつの経歴調べて、用務員だって知ったときに、「あ、これはヤバイかも」ってすぐ直観したらしいんですが、そいつが勤めてた小学校が変わるのと、行方不明の子のいなくなる場所がちゃんと符合するらしくて。
しかも何年か前、老人ホームに入れられてから、この辺で猫の死体が出だしたのもちゃんと辻褄があってたりしてて、これは当たりかもって。
でも、もうそいつ、完全にボケてて、会話もほとんど成立しません。
自分の好き勝手なことばかり喋ってて、内容も意味不明なんです。
もとからちょっと、知的障害だったらしいです。子供の頃は全然知りませんでしたけど。
結婚もしてないし、子供もいません。完全に独り者のボケ老人です。
「門脇さん」って老人に呼びかけても、「わたしは、æ–‡å—化ãです」とか、何言ってるかわからないこと言うし。
子供を誘拐したことはあるか、とかストレートに聞いても、ごにょごにょ、なんか呪文みたいなこと言うし、すごい不気味です。
一番僕が怖かった彼の言葉があります。
「鶏が死んだ事件を覚えてますか」
「知らんよ、わたし。……うじが……、二回やぞ、二回。あー、捨てておけばよかった」
ここから先は、完全に僕の妄想です。
まず、用務員は鶏をわざと飢え死にさせたんだと思います。
で、フジオ君は何かの拍子にそれに気付いて、用務員に口封じされたのかもしれません。
僕はあいつの、「二回やぞ、二回」という言葉がすごく気になってます。
何が二回だったのでしょうか。
絶対に僕の妄想なのですが、用務員は僕とフジオ君がそれぞれ苦情を言いに行ったのを、同じ子が二回来たのだと思ったのではないでしょうか。
僕とフジオ君は背格好はわりと似ていましたから、もしかしたら、ありえたかもしれません。
それで、用務員はウジに関係する『何か』をあまり知られたくなくて、フジオ君を襲う決意をしてしまったのかもしれないんです。
もしそうだとしたら、フジオ君は僕の身代わりになってくれたのかもしれないんです。
そんな考えが頭から 離れず、最近本当に体調を崩してます。本当にツライです。
老人に会ったのはその一度っきりでした。
もう会うことはないと思います。
今後の対応についてですが、問題は証拠が何一つないことです。
例のご両親の話では、今のところ、警察は以前よりは協力的になってくれていますが、子供達の行方は知れないままです。
探偵さんは、とりあえず用務員がこれまで住んでいた場所を徹底的にまわって、何か痕跡がないか調べていくつもりだとのことでした。
僕としては、もうこれ以上積極的に事件に関わるのはやめにしようかと思っていますが、探偵さんからの情報は、引き続き僕にも流してもらえることになっています。
長文すいませんでした。
もし読んでくれた方がいたら、この事件どう思われたか、感想を聞かしてください。
410 :本当にあった怖い名無し :2007/03/15(木) 21:02:30 ID:UgFwfYUW0
俺自身の中でブロックされちゃってるから詳しいことは書けないけど、書ける所をちょっと。
密教のとある御本尊様だよ。元は異国の神だね。猫……の供物も頷ける。子供を守る意義も少し持ってるんだけど、先に書いた様に(多分西洋魔術的に)改変されてるから、子供に対してどういう意味を持つかは分からない。
447 :本当にあった怖い名無し :2007/03/16(金) 13:35:25 ID:hmhFTDCT0
>>410
パズズじゃないって事?
448 :本当にあった怖い名無し :2007/03/16(金) 14:32:57 ID:rdjOGzM+0
>>447
書いてある御本尊様は密教系の神。但し神部じゃない。書式は古神道。つか古神道のお札を元にしてる。書けるのはここまで。
皆に忠告。あの絵を見てちょっとでも気持ち悪いとか思ったら、深入りは止めとけ。
経過報告
459 :380:2007/03/16(金) 21:09:24 ID:ujQSKY4s0
知り合いに霊感がある人がいまして、(彼の自称です。具体的なことは僕は知りません)
そもそも、その人にオカルト板で相談してみるように言われてたんですが、その友人からこのスレを見たっていう電話が今日来ました。
あの御札っぽいヤツを、彼はこのスレではじめて見たんですが、彼曰く、ああいう危険なものは簡単にネットで晒すもんじゃないとか。
晒すにしてもちゃんと注意を促してあげるべきで、無防備にリンク貼るなとか、結構きつく言われてしまいました。
きついっていうか、かなり真剣な感じでして、彼の忠告を聞こうと思います。
他の方がすでに忠告してくだっているみたいですね。
なのでみなさん、どうかあの写真を見るときは注意してください。
何をどう注意したらいいのか僕には詳しいことはわかりませんが、何らかの覚悟をもって見てください。
なんか、僕が言っても全然説得力ない感じですが、とにかくよろしくです。
あともう一つ報告がありまして、今日、探偵さんにこっちから連絡を取りました。
探偵さんにはまだ2chに晒してることを言ってなかったんですが、一応今日承諾は取りました。(ちょっと心配だった)
情報収集と私の個人的な悩み相談をかねてると言ったら、一応OKだしていただきました。(こんなことうかつに知り合いには相談できないんです)
ただし、調査の邪魔になることは絶対にやめてもらいたいので、地域を特定するようなことは絶対書き込んだりするなと言われてます。
廃墟の写真もNGだと言われました。ごめんなさい。
なんか、「詳しいことは後日言いますが、あそこはまだ調査中なので今は完全にNG」と言われました。
で、代わりと言ってはなんだがっていう流れで、前に言ってた手紙の二通目のコピー画像を、メールに添付して送ってもらいました。
これは公開OKもらってます。
これはフジオ君のご両親にきたものじゃなくて、別の家に来たもののコピーだそうです。
友人にもメールで見せたんですが、これはたぶん大丈夫って言われました。
霊がどうとかはあんま感じない、悪戯っぽいと言われました。私もそう思います。
御札っぽい奴を描いた人と同じ人が書いたようには見えません。
サナトリウムへチチガモドル
ナニモシラズニノックスル
ソウシテオソロシイケモノトノ
オモワヌハチアワセ
ヨカッターチチハケッキョク
イキテモイナイノダシ
ジッサイニハコノジケンガ
チチニフリカカルコトモナイ
みなさんはどう思われますか。
どなたか指摘されていた『知的障碍の爺さんが、こんな絵描けるかなあ……』はすごく鋭いなあと思ったのですが、たしかに、あの老人が絵を描いたかどうかはまだわかりませんよね。
僕の中ではすっかり確定事項みたいな気持ちでしたが、探偵さんは、「まだその結論に飛びつくことのは早いよ」と今日言ってました。
この手紙は五年前のものだそうですが、「用務員がこれを描いた可能性も消去しきれてない」って言ってました。
その話は僕は予想外で、えっ?そうなんだって感じで。
僕の中で、事件を早く消化してしまいたいっていう焦りがあったのかもしれません。
行方不明になった三人の子供について
109 :380 ◆4I1IHToh2o :2007/03/18(日) 23:10:49 ID:bNBDM+9Q0
皆さんから寄せられた質問にお答えします。
まず、行方不明になった三人の子供に仮名をつけることにいたします。
・十四年前の事件:フジオ君(男)
・五年前の事件:ヒデアキ君(男)
・二年前の事件:アケミちゃん(女)
【誘拐された子の年齢と性別には共通点はあるか。】
性別は上にあるとおりです。
フジオ君は五年生、ヒデアキ君とアケミちゃんはどちらも二年生のときだったはずです。
【季節とかに共通点はあるのか。】
三件とも夏ごろでした。
【用務員に身よりは全くないの?】
母親が死んで以来、身よりらしい人はいないそうです。
親戚が一人もいないのかと聞かれると、そこまでは今はちょっとわかりません。
【知的障碍は先天性か否か。】
程度は知りませんが、先天性だったと聞いてます。
僕が小学校の頃はそれとはわからなかったので、生活を営むうえではあまり支障はなかったと思います。
【よく抜けだしていたんじゃないの?】
よく抜け出してたということはないと思います。
探偵さんは二ヶ月以上監視を続けて、やっと老人が現れたんです。
そこらへん曖昧な書き方で、分かりにくかったかもしれないです。
探偵さんは、御札っぽい絵を描いた人物と廃墟の絵を描いた人物とは一緒で、それは老人とは別の人物だと考えていると思います。(一昨日、暗にほのめかされました)
探偵さんによると、二通目は今のところ悪戯の可能性が高いと思うとのことです。
まず、事件に直接関係のあることが何も書かれてないし、
サナトリウムへ父が戻る
何も知らずにノックする
そうして恐ろしい獣との
思わぬ鉢合わせ
良かったー父は結局
生きてもいないのだし
実際にはこの事件が
父に降り掛かることもない
――――
これ声に出して読んでもらったらわかると思いますけど、妙に言葉が流れる感じがすると思いませんか。
あと、最後の横線なんですが、これ僕は最初『トモナイ』を強調してるのかと思ったんですが、これたぶんダッシュ記号なんですよね。
普通手紙にダッシュ記号って使わないじゃないですか。
だから犯人が他人に何かを伝える文章ではなくて、もっと内省的な詩のようなものじゃないかと。
それと、一つ僕が強調しておきたいことがありまして、それは、まずこの三件の事件に、関連があるのかどうかはまだ本当はわからないんです。
探偵さんの受け売りになりますが、客観的に見れば三件が共通しているのは、
- 同じ地域での発生(正確にはちょっと違うかもしれないんですが、それはまた今度話します)
- 被害者は三人とも小学生
- 大まかに言って夏ごろ
- 一定期間すると手紙が来た(ただし三通の関連性は希薄)
……っていう四点は共通しているものの、これだけで三つの事件が連続性をもっていると断言することはできない、と探偵さんは考えているそうです。(彼はとても慎重な人なんです)
現在、本気で三つの事件に関連があると思っているのはアケミちゃんのご両親だけで、探偵さんは一歩引いたスタンスで調査をなさってます。
僕自身は、関連はあるとは思いますが、なにかすっきりしないのも事実なので、ひたすら混乱してます。
疲れてしまったので今日はもう寝ます。
みなさん。このスレに関心をよせいただいてすごくありがたいと思っています。
何か疑問に思うことがあったら気軽に聞いてください。
レスは基本的に家に帰ってきてからの夜になると思います。
今日、探偵さんにまた会ってきました。
216 :380 ◆4I1IHToh2o :2007/03/25(日) 21:46:12 ID:gu0yJXzW0
色々聞かせてもらいました。(僕に教えてくれる=ここに晒すのOK)
まずいくつか質問に解答します。
封筒の写真はもってるかどうかわからないけど、探すのが面倒と言われました。
僕がまた写真を撮りに行くこともできますが、ちょっと気が引けます。
普通の何も書いてない封筒だったので、あまり気にしないでください。
用務員のおじさんの年齢は六十五歳だそうです。
車の免許は持っていたそうです。
【そのおじさんに面会しに来た人はいるのか】
親戚の人がいたみたいで、その人が何回か来たことはあったそうです。
【いつ頃、その施設に入居したのか。】
これは前にも書きましたが約二年前です。
【用務員と絵を描いた人が別だと思う理由も知りたい】
これは僕も今日はじめてちゃんと聞いたんですが、老人の描いた絵がすでにあったそうです。
で、探偵さんがそれを見た限り、どうも御札を描いた人物と同じには見えないと。
御札の絵が届いたのは、アケミちゃんが行方不明になってから半年後の2005年の冬。
その頃の絵と、老人ホーム入居後の老人の絵を比べると、同じ人物が同じ時期に描いた絵には見えないそうです。
僕もさっきメールでファイルを送ってもらった見たのですが、僕もそう思います。
で、結局じゃあ御札描いたのは誰だよっていう話にもどってしまうわけで、それが悪戯でしかなくて、老人と繋がらないなると、手紙という事件を関連付ける要素を一つ失ってしまうわけで、そこは探偵さんもけっこう渋い顔をしてました。
もう一つ話があって、それは事件発生場所について、前に少し言いかけてたことなのですが、五年前の事件は、正確には同じ学区で起こったわけではないです。
簡潔に言うと、ヒデアキ君とヒデアキ君のご両親が夏に近くの山にハイキングに行って、小川の沢で遊んでいたときに、ヒデアキ君が急にいなくなったそうです。
……と言うとこまでは僕もある程度知ってましたが、以下は今日聞いた話です。
最初両親は、ヒデアキ君が川にさらわれたと思って通報したそうです。
なのですが、警察や消防が調べると、ヒデアキ君がどのあたりで遊んでいたか、いつ見えなくなったかなど両親の証言に食い違いがあったそうです。
さらに調べると、ヒデアキ君が山に来ていた痕跡(足跡とか臭い)が見つからなくて、両親が怪しいって話になったんだそうです。
結局は証拠もなかったので、遭難して行方不明のままっていう扱いだそうです。
ですから、これが他の二つの事件と同列に語れるかは実は微妙で、だから『手紙が送られてきた』っていう関連が重要になってくるんですが、両親の騙りもありうるんだそうです。
警察はこの件に関してはかなり消極的な扱いらしいです。
これは余談ですが、ヒデアキ君の父親は現在精神を病んでしまって、病院で療養しているそうです。
母親は実家に帰ってしまったそうです。
それを考えると、探偵さんはオカルトはあんまり信じない人ですが二通目の手紙の内容がちょっと予言じみていて、皮肉だなと探偵さんは言ってました。
(了)