短編 怪談

深夜の着信【ゆっくり朗読】#163-1220

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マジでヤバい話があるんだけど、聞いてくれ。

俺、この間の深夜、会社でまだ仕事してたんだけど、俺のデスクには書類の山と、疲れ果てたパソコンの画面があって。時計見たらもう深夜で……俺以外誰もいない静まり返ったオフィス……。

そしたら、急にスマホが震えて、見たら見慣れない通知があった。

なんか「見てはいけない」とかいうメッセージで、リンクが付いてたんだ。でもなんか嫌な予感がして、最初はクリックするのをためらったんだよね。

でも好奇心に負けて、リンクをタップしたんだ。
そしたら、スマホがフリーズして、変な音がして、画面が真っ黒になっちゃって。俺、パニックで電源ボタン押しまくったけど、全く反応しない。

そんで、不気味な静けさの中、俺は自分の心臓の音だけ聞こえてるわけ。めちゃくちゃ怖かったんだよね。

翌朝になって、もっと変なことが起きた。

俺、あの通知の原因を探り始めたんだけど、通知はどんどん増えていって、内容も怪しくなっていったんだよ。画面には暗号みたいな文字とか、ぼやけた画像とか、知ってる場所や人の名前とかが出てくるんだ。

それでな、周りで変なことが起き始めて。友達が突然行方不明になったり、同僚が事故に遭ったりして、健太、これ全部偶然じゃないって思い始めたんだ。

で、スマホの記録とかネット履歴とか調べまくったんだけど、出所が全然特定できないんだよね。で、その通知は俺の日常に恐怖と不安を植え付けていった。

その中で、昔の家とか学生時代の喫茶店とか、昔の恋人の名前とかが出てきたんだ。その通知が俺の過去と繋がってるみたいだったんだよね。

で、俺は過去を振り返り始めた。学生時代のオンライングループでの出来事が頭に浮かんだんだ。そのグループは、怪談話とか都市伝説を集めるところだったんだけど、ある事件で解散して、みんなと連絡が取れなくなったんだよね。

俺は、そのグループメンバーを訪ねてみることにした。

でも、会うたびに何かを隠してるような感じがしてな。質問しても、みんな曖昧な答えばっかで、過去のことに触れたがらないんだ。

で、結局俺は一人で真実を突き止めることにしたんだ。昔の記録とかコミュニケーションログとか掘り返して、ある衝撃的な事実に辿り着いた。

かつてのメンバーが、オンラインの怪談を現実に変える実験をしてたんだよ。それがめちゃくちゃ不幸な結果を引き起こして、その影響が俺にまで及んでた。

それで、俺は過去の過ちに直面して、それに立ち向かうことで、自らの恐怖に終止符を打つことを誓った。

通知の正体は、かつてのオンライングループの悲劇的な事件だったんだよ。
一人のメンバーが命を落とすっていう悲劇を招いて、その霊が俺たちに恨みを抱いてたんだ。

俺は、過去の行動に責任を感じて、霊を鎮めるために行動したんだ。

俺は過去の行動に責任を感じてたから、霊を鎮めるために何かしなきゃって思ってたんだ。だから、昔のグループメンバーたちと連絡を取った。

「おい、みんな。集まってくれるか?」俺がLINEで送ったメッセージに、みんなから返事が来た。

「何の話?」とか「久しぶりだね」とか、そんな反応ばかり。

俺たちは久しぶりに集まったカフェで、過去の出来事について話し合った。

「覚えてるよな、あのオンライングループで起きたことを」と俺が切り出すと、みんな真剣な顔になった。

「あの時のことは今でも忘れられないよ」と、一人が言った。他のメンバーも頷いた。

俺は深呼吸してから言ったんだ。「あの時、俺たちは何か間違ったことをした。あの霊に対して、謝罪の儀式を行おうって思ってるんだ。」

「謝罪の儀式?」と一人が疑問に思ったようだったけど、「それが、彼を安らかにする方法だと思うんだ」と俺は説明した。

みんなは黙って俺の話を聞いてくれた。そして、全員が賛同してくれたんだ。「いいよ、やろう」と。

で、俺たちはその日の夕方、昔のメンバーが亡くなった場所に集まったんだ。そこで、手を合わせて静かに謝罪の言葉を述べた。

「ごめんな。本当にごめんな」と俺が言ったら、他のメンバーも一緒に謝った。「許してくれ」と。

その瞬間、なんか心が軽くなったような気がしたんだ。そして、あの夜から通知は一切来なくなったんだよ。俺たちは過去の過ちを認めて、霊を鎮めたんだ。それが、俺たちにとっても、あの霊にとっても救いになったんだと思うよ。

この経験を通して、俺は人間の行動が予期せぬ結果を招くこと、過去の過ちに立ち向かい、それを受け入れる勇気の重要性を学んだ。

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