短編 後味の悪い話

娘の命をかけたSOS【ゆっくり朗読】

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仲居君と鶴瓶が司会のテレビで紹介されていた、ドイツの実話。

401 :本当にあった怖い名無し:2006/02/22(水) 13:53:51 ID:hGrRDnNZ0

ある日突然娘が失踪。
家族や友人の元に、
『お金持ちでやさしい人と一緒に暮らしている。とても幸せよ、心配しないで。』という内容の手紙が届く。
しかし彼女は高収入のキャリアウーマン。
最愛の恋人にプロポーズされたばかりだ。
手紙のような理由で失踪する事は考えられないし、そんな非常識な行動をする性格ではない。

同じような手紙が家族や友人の元に届けられるが、
母は事件に巻き込まれていると思い、警察に捜索願いを出す。
しかし娘の会社宛に『退職願い』が届き、
さらに『私は自分の意思で家を出た。捜索願いは取り消して。』と手紙が届き、警察は捜索を打ち切ってしまう。

打ちひしがれる母。
それを慰める娘の男友達、ルッツ。
しかし犯人はそのルッツだった。
顔見知りなのをいい事に、彼女を自分の車に乗せ、そのまま自宅の地下に拉致監禁。
目当ては彼女のお金である。
そして疑われないように彼女に手紙を書かせていた。
彼女は彼の目の前で手紙を書かされるが、
ルッツに気づかれないよう、手紙に暗号を書いた。

一見すると何の変哲もない文章だが、よく見ると他の字より太い線で書かれたアルファベットがある。
それを順序よく繋げると、ドイツ語で『助けて』になる。
さらに犯人の名前『ルッツ』の文字も暗号にたくしてあった。
しかし母や娘の友達は誰ひとりその暗号に気づかなかった。

そして娘の失踪から4年の歳月が過ぎ、ルッツが別の誘拐事件で逮捕される。
その誘拐事件の被害者の証言で、ルッツが娘を誘拐し、殺害した犯人である事を知る母。

事件の内容だけでも十分後味が悪い。

しかもこの再現VTRは『手紙の暗号』に焦点をあてて作られているので、
見ている方は『暗号が解かれて娘が助かる』と予想してしまい、オチに唖然としてしまう。
暗号の発見に至った経緯も全然説明されていない。(おそらく犯人逮捕後に専門家が発見したのかな?)
何より、娘のSOSを娘の死後に知らされた母の気持ちを思うと、やりきれない。
あと、娘の死体は塩酸で溶かされて庭に埋められていた、といのも猟奇的で後味わる。

>401それ、あたしも観た。

娘の死後に手紙の暗号を知らされるなら、いっそ最後まで気づかないほうがよかった…と思った。
しかも娘は、犯人にあらゆる暴行を加えられた上で殺されているんだよね。
生爪はがされたり、顔の形が変わるまで殴られたり。

犯人のルッツは自転車屋で働いているんだけど、逮捕のきっかけになった誘拐事件の被害者は、そこの店長の恋人。
この恋人がルッツの隙をついて逃げて、事件が発覚。
逮捕後に判明したことだけど、実はルッツは似たような事件を過去に何度も起こしていて、
自転車屋の店長は、昔同じ手口で妻をルッツに誘拐・殺害されていた。
自分の妻を殺した相手を、それと知らずにずっと雇い続けていた店長のことを考えると、これもやっぱり後味悪い。

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