私は母方の先祖の女性が山の神を鎮め、そこに寺を建てた家系。
563 :2011/12/18(日) 03:29:06.56 ID:eAMJMBmL0
その名残なのか、女性は霊感を持って産まれることが多いようです。
二人いる姉もそれぞれ霊感があり、母や祖母、叔母や従姉妹など、それぞれ力の大小はありますが、何かを持っているみたいです。
とある従姉妹は霊感が全く無く、珍しかったようですが、子供を産んだことで体質が変わり、霊を見るようになったようです。
潜在的には力があったようです。
逆に叔母は、子供の頃から霊障などに悩まされていたのですが、子供を産んでから体質が変わったのか、霊を見ることなどが減ったようです。
子供を産むということは、霊能的にもすごく大きな事のようです。
しかし母方の先祖の男に関しては、先祖代々誰も霊感のあった人はいないらしいです。
そして困ったことに、男はみな没落してしまう……男子没落の相のある家でもあるのです。
男は仕事をしても何をしてもうまくいかない。耕作も、狩りも、漁も、何をしてもダメ。
このままではいけないと、勉学に励んだ先祖もいたみたいですが、それもことごとく失敗に終ってしまったようです。
そんな家系がなぜ今まで続いているかというと、女の人に養ってもらっていたようです。
女性は何をしてもうまくいくような所があって、例えば母は、株などを特に調べもせずに適当に買っても必ず上がり、宝くじなども、一億越えなどの大当たりはせずとも、100万円くらいの小金はよく当たります。
なぜか男は栄えない母方の家系。
母方の先祖の中でも特に力の強い女性いわく、山に寺を建てた先祖の女性が鎮めた神の呪いのようなものらしいです。
男が栄えずに断絶してしまうような呪いなのか、それとも女性にも呪いはかかっているが、女性は代々強力な霊能防御力を持っているので大丈夫なのか。
とりあえず呪いのあることに気づいた世代から、神の目を逃れるために、男の子は神が見落としてしまうまで女の子として育てられることになりました。
私も幼い頃は女の子の服を着て、女の子の言葉使いを覚えさせられました。
そして男の子はみな、女顔に生まれるようになりました。
キリンの首が生きていく上で長く伸びたように、ライオンの牙が鋭くなったように、生きていくために何世代もの時間をかけて女顔になったようです。
私も小学生の頃はよく女の子に間違われました。
何百年もかけて作りだされた生粋の男の娘です。
男の娘といってもかわいくないです。
昭和、大正、明治、江戸などの女性の顔の価値観も含まれていますので。
浮世絵の女性の顔を想像してくれれば分かると思います。今の価値観ではかわいくありません。
先祖の長い時間をかけた努力のおかげか、少なくとも贅沢はできるような身分ではありませんが、私はそれなりに暮らしていくことができています。
働いている会社がブラックなのは、もしかしたら神の呪いが残っているからなのかもしれませんが。
祖母の妹は旦那さんがそんなの信じないタイプだったので、普通に子供を育てていたら、男の子にだけいろいろな不幸があったりしたらしい。
そういうことを子供の頃に聞かされてたので、あのころは本当に女になってました。
家系図とか見たら江戸以前からの公家の末裔みたいだけど、こういう家系図って売買されてたりもするから怪しいところありますね。
うちの家族もルーツに関しては疑ってるところあります。
ただ、霊障とかに関しては事実だろう、というのが家族みんなの認識です。
実際お寺はあるし、女の人はみな栄えてるし、男が生まれたとき約束を守らなかったら不幸が続きますし。
霊能家系だと感じる話は多々あります。
変わった霊体験だと、フリーマーケットで人形とかぬいぐるみとか買うと、高い確率で魂が宿っていて捨てれなくて困る、ということがあります。
なので俺も、中古だとかカスタムされてるフィギュアとかドールを買うのは禁止されていて、大量生産されている新品の工業製品しか買えません。
中国の露天で買った三千円くらいの安い仏像に魂が入っていて、それを祀らざるを得なくなったり、母が子供の頃フリマで買ったお人形がつい最近、倉庫から出してきたときに泣いてたりしてましたし……
ちなみにその人形は今はリビングで笑顔で座っています。かわいいです。
なんだかんだで、こちらから積極的に入れない限り、とんでもなく悪いものは家の中には入ってこないみたいです。
母曰く、そういったものには近づけないようになってるみたいです。なんか守られてるみたい。
ちょっとしたもんならちょくちょく入ってくるけど、基本的に悪さはせずに、歩いてたり、座ってたり、居るだけだったり。
けど男には見えないので、ホントかよ!?って思ってます。
美少女キャラの抱きマクラに宿ってるって言われたときは驚きました。
こんなものにも宿るんだって。
俺はどこの誰かわからない女の魂を抱いて寝てたみたいで怖かったです。
悪さしてこないから別にもういいけど。
たいしたことではないけど、文化祭ではよく女装させられる。
男の子に告白される。合唱コンクールではソプラノ担当、などです。
フリマや中古の人形は、みんな無意識に気に入ったものを買ってます。
実は人形たちに呼ばれていたという可能性もあると思いますが。
男の俺自身には霊能力がなくても、背後にある家系の力とかを像や人形たちは分かるのかも知れない。
ちょっといいなと思ったくらいじゃ買わないようにしてるけど、子供の頃から母親に聞かされていた言葉_
『悪いのは家に入れないよ』
_を信じてるし、何度も出会ったり、海外旅行で一度きりの出会いだと思ったりしたら、買ってもいいかと思ってしまう。
けど、祀るものが増えるのは面倒。結婚したら実家には置かずに持って行けと言われてる。
祭祀はなくとも、神との関係が何らかの形で継続している。
神に守られるのは神に繋がる女のみで、男は除外される。
ゆえにそのような形態になる。
自然の神々はそんなことはしない。自然神は男女の区別なんてしないから。
自然災害で人が死ぬことがあるが、それは災害だから仕方ない。
家系にこだわるのは人神で、霊的に見ると末の神々だな。
ブラックに勤めているので、天皇誕生日という国民の祝日なのに休めない非国民です。
ちなみに地方の山の独自宗教です。
祀ってたのは白龍とか星とか、あと山の神、それと変な池。
寺には普通に仏像とか地蔵もありますけど。
そこには一、二年に一度くらいしか訪れないけど、今でも訪れた時には寺に何人か信者が来ていたりする。
寺を管理している修行を積んだ家系の人間ではないおばさんが、信者に俺を「あの方(宗教の創設者)の子孫だ」とか言うと、信者はやたら目を輝かせて話しかけてくるので、その土地ではすごい宗教なのかもしれない。
と言っても、その土地に住んでいる住人くらいしか信者はいないので、千人もいかないだろうと思います。
四世代前くらいから都会にいるから、詳しいことも分かりません。
そのおばさんはロレックスを巻いて、社務所みたいなとこには40型以上の液晶テレビがあって、なにげに儲かってるみたいなので、最近、母は姉たちに修行させておけばよかったかなとか言っている。
そのおばさんが寺と山の土地の権利を譲れと言ってきて、ただいま何気にぴりぴりしております。
(了)