短編 ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間 ちょっといい話♪

友人のお告げ【ゆっくり朗読】6000

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姑とまだ同居していたときのこと。近くに住む友人が遊びに来た。

399 :名無しさん@HOME :2007/02/27(火) 16:54:33

友人の職業が気に食わない姑は、彼女がくるなり同席し、なんだかんだと文句をつけ始めた。

友人はにこにこ笑ってやり過ごしていたが、話題が私の妊娠話にまで及んだ。

私は現在妊娠中だが、性別は女の子らしいとお医者様に言われている。

「私は跡取りをこの手に抱きたいのよ!」

と叫んだ姑に、友人がにっこり笑っていった。

「お姑さんは、お孫さんを抱くことは出来ないと思いますよ」

友人の自信に満ちた言葉に、暴言吐いていた姑は真っ青になり、ご近所の家に逃げていった。

それから一ヶ月ほどして、私は夫の栄転で同居解消し、東京に。

生まれた娘は過去の暴言が夫の逆鱗に触れ、姑に会わせていない。

彼女の言葉のとおりになった。

時々こっちに遊びに来る友人は「当たってよかったよ」と笑っている。

彼女の職業は占い師です。どういう意味にとったんだよ姑(笑)

友人にGJありがとうございます。

友人はある占い師等を派遣している会社に登録している人でお呼びがかかればどこにでもいきます。

こちらに来るのはあくまで私事だそうですが。

姑の過去の暴言は、私に対して

「オンナを生むなんて役立たずだ」

「無駄飯食い」

「男が産めないならとっとと別れろ」

などでしたが、たまたま夫がお風呂から出てきた時に

「お前みたいな女から生まれる娘なんて、お前同様ろくなもんじゃない」

と言ったのを夫が聞きつけ、大喧嘩になりました。

栄転になって出て行くとき、姑は泣いて夫に謝りましたが、夫はそれを無視して私たちと東京へ。

それ以来ほぼ絶縁状態です。

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後日談

件の友人の予言通りに孫に会えないままだった姑。

その後孫が生まれたと知り、誰彼ともなく泣きつきはじめました。

その中にお節介焼きの人がいて、その人が我が家の新住所をばらしてしまいました。

当然のように押しかけてくる姑。ですが娘は幼稚園に行っていて留守。

追い返しましたが強引に部屋に侵入され、父の位牌を盗まれました。

返して欲しければ孫ちゃんに会わせろ!とそのまま義実家に逃げ帰られてしまいました。

翌日夫と共に義実家に赴き、位牌を返すように言いましたが

「孫ちゃんはどうした!」

「会わせないなら返さない!」

の一点張り。

キレた夫が家捜ししても見つからず問い詰めたところ、涼しい顔で

「もう捨ててきた。早く取りに行かないと大変なことになるかもね。どこに捨ててきたか知りたくないの?」

とにやにやしながら言いました。

真っ青になった私に、夫が姑の頬を殴りつけましたが位牌を捨てた場所は言いません。

殺してやりたいと本気で思いました。

と、そこに件の友人から携帯に電話が。

今取り込んでるから、という私に

『それはお父さんの位牌の件じゃない?』という一言。

そう!そうだよ!というと

『今、義実家だよね?持っていくから下手なことしちゃだめだよ』

と言われました。

友人との会話を終えて、姑と更に殴ろうとする夫にそれを伝えると二人とも呆然。

特に姑は友人を覚えているらしく真っ青。

程なく友人が到着。持ってきてくれたのは確かに父の位牌でした。

家に入ってもらうと、ツカツカと姑の前に立つ友人。

開口一番言ったのは

「不思議でしょ?どうして私がご位牌を持ってるの?って思ってますよね?簡単ですよ。お父さんが私の夢に出てきてくれたからです」

友人は私が結婚する前良く実家に遊びにきていたため父と面識があり、父の葬儀にも駆けつけてくれたほど。

びっくりして声もない私達でしたが、姑は「ヒッ」とか言ってました。

「お父さんがね、昨日私の夢に出てきて、自分はここにいるから助けて欲しい、位牌を持っていってくれないか、と仰ったんですよ。嘘じゃないことはあなたが一番良くご存知ですよね?」

腰を抜かす姑を見ながら、私は友人の言葉に泣きそうでした。

「お父さん、あなたのことをとてもお怒りです。娘を苛めるだけじゃ飽き足らず、可愛い孫にまで迷惑をかける、と。分かりますか?彼女とお孫さんは亡くなったお父さんに守られてるんです。ついでにわたしもついてます!次にあなたが手を出したときには、どうなるかわかりませんよ!」

姑、腰を抜かして失禁。改めて出入り禁止と二度と来るなと怒鳴る夫。

その後、私たち夫婦と友人は、義実家を後にしました。

義実家から離れたファミレスに友人と共に入り、友人に聞いたところ、話した内容は姑に言ったとおり。

友人が寝ていると父が夢に出てきて、位牌が捨てられた場所を示し、助けて欲しい、そして義実家に連れて行って欲しいと話した。

そして姑に、自分が娘夫婦と孫を守っていると伝え、これ以上何かするなら黙っていないと伝えて欲しいと言われました。

友人はそれを承諾、そして今日ここに来た、と。

位牌が捨てられていたのはうちの近所にある山裾の藪の中。

人が倒れてても気付かないようなとこです。

姑が腰を抜かすのも当然だと思います。

帰り際に

「これ以上手が出せないようにする、とお父さん言ってくれてるから近々あなたたちにとっていい意味で家を移る事になると思うよ」

といった友人の言葉通り、今日主人の栄転で首都圏に引っ越すことが決まりました。

勿論、父の位牌も持っていきます。

ばらした親戚を夫が締め上げたところ、丁寧なお詫びと、姑は相当懲りたのか、あれ以来二度と顔を見せないと言われたそうです。

もう引越し先も教えず、住民票もロックして引っ越すことにしたので二度とこないでしょう。

それ以上に、まるで父が乗り移ったかのような友人を怖がっているのかもしれませんが。

友人には本当に感謝です。

そして、凸してきたにも関わらず友人の予言どおり孫に会えていない姑に主人ともども苦笑いです。

友人には本当に感謝しています。

亡くなっても心配し、愛してくれる父の言葉を伝えてくれた彼女に夫ともども感謝です。

孫娘を無事に育てるのは恩返しだと思い、頑張ります。

(了)

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