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家城の杜(やしろのもり)【ゆっくり朗読】

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自己啓発セミナーを受けさせられて、「過去改ざんテスト」というものをさせられた

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11(月) 07:32:16.67 ID:HjlMjMvL0

今現在(元の世界?)に戻って来た。きがする。

親戚が最近自己啓発と宗教の中間みたいな物にハマってて、二ートの俺は母親と親戚にけしかけられる形で受けてきた。
『家城の杜』という、個人でやってる心理学研究会のような、村の寄り合いみたいな会で、
50過ぎのおばちゃんと弟が中心でやってる会。
本当は名前が長いが皆そう呼んでた。
宗教ではないし、本人たちも宗教は、「常識の範囲内で上手く付き合う分には無害だけど新興宗教は論外」というスタンス。
基本的にデイサービスのおじいちゃんおばあちゃんを相手にしたお話し会みたいな感じ。
俺、場違いだった。

で、地元の公民館の和室で、その日は狭めの和室を借りて、講義?みたいの受ける。
簡単にいえば、
「ポジティブな考えは人に伝えることで波及する」「楽しい会話をしよう」「他人の話を自分の話と考えて想像しよう」
みたいな内容。
自己啓発っぽいけど、どこかおばちゃんの茶飲み話みたい。
だけど話し方面白かったし、ウケてた。俺も不愉快ではなかった。
そのうち、
「時間という概念はその人固有に流れている線がある」
「線は一本ではなく、他人と言う可能性分ある」(このあたりうろ覚え)
「他人の話を自分と置き換えれば、混線や操作は可能」
「過去には戻れないが、過去その物を混線させれば、現在を変更できる」
という話に。
最初は、ちょっとイイ話系かなと思ってたが、だんだんオカルトチックに。
フロイト派のなんとかという人の考えがベースだとか。

で、なんか実験みたいな事をやるみたいな流れになって、
一番若くてイケメン(そりゃジジイに比べれば)というアレで、晒し物になる俺。
とはいえ、講師のおばちゃんとスタッフの弟さん含め12人しかいない中での人選。
で、簡単な催眠をかけてくれるそうだ。
講師「1君は現在をどう改編したい?」
俺「とりあえずニート生活がちょっとあれなんで、
バイトできる社会性とか、や、ぶっちゃけ金ですかね。お金持ちがいいです」
みたいなやりとり。
本当はモテたいとかだったけど、恥ずかしくて言えなかった。
で、過去改変の催眠テストを受ける事になって、
ただ、テストというだけあって、資質?みたいなものもあったり、上手くいかない時もあるらしい。
催眠と言っても、全然眠くなるとかそんなんじゃなく、ただ緊張しないようにーみたいな雰囲気の中で、
いろんな人の声が録音されたCDを聞いたり、あるいはその会に出てた人の過去の話を聞くとかだった。

こういうスレは結論からハヨ書けやって言いたくなるけど、投下の姿勢は良さそうなので沈黙しとく

で、そのCDにはどこかの会社の社長の若いころの話が7分ほど。編集してあるやつ。
子供の頃横浜の富豪で土地を持ってた話を聞く。
そのあと、会場にいたおばあちゃんが、
昔、名古屋で果物の商いを家族でしていて、家に貨物列車の駅を引きこむくらいの豪商だった話を聞く。

それが終わると、
「これからいくつか質問するけれど、絶対に正直に答えてくれないとテストにならない。答えにくい質問もあるかもだけど、その場合は本当の本心を口に出さなくていいから、強く念じて思って下さい」
との事。

で、現在から少しずつ過去にさかのぼって自分についてのインタビューをされる。
ここからがちょっとおかしい。
すごく長くインタビューされたはずなのに、なんか時間の感覚がおかしくなってて、
セミナーはたしかに18時開始のはずだったんだけれど、
インタビューされている間、太陽が昇ってて、お昼だったのも確か。
終わった時にお腹すいてたけど、
夕飯を食べてから(ウチでは17時ごろにご飯を食べる)来てたはずなのに、夕方に終わった。
これも確か。(帰り途一緒だったおばちゃんとバスの中で「日が長くなりましたねー」という会話した)
だから、正確なセミナーの時間がちょっと記憶にないというか、記憶が合わない。

結論から言うと、わからない。
今どうなっているのか全然よくわからない。
今日は震災のあった日であってるよね?

その講師のおばちゃんいわく、
「過去の話を1さんと今連結していて、質問のさなかにそれとなく、先ほどの社長のエピソードとおばあちゃんの話をすり替えた」

「過去が改編されれば、現在が変わる」

「過去とは、現在から見た陰のようなもので、現在から過去を変える(捉えなおす)と、過去は容易に変わるが、その変えられた過去の『陰』で現在も変えることができる。これが時間の性質の一つ」

そんな事言っても、現代で自宅に電車の駅がある人なんていないと思うが……

だけど、今の自分の名前と、生まれた場所が、どうもおかしいというか。しっくりきていない。
理屈によれば、僕は今お金持ちになっているらしいけど、
残念ながら相変わらずのニートだし、個人的な貯金は20万切ってるし。
でも、良く考えたら、今自分の住んでる(独り暮らし)アパートのお金とか、携帯代を誰が出しているのか今分からなくて、
で、仕事も今してないし、具体的に今までどうやってここに住んでいたのかちょっと分からない。
記憶喪失というほど大げさなものじゃないけれど、
冷静に考えれば、俺大家の顔も知らないし、家賃を払ったり契約した覚えがない。

「現在のあなたは無数の他人の可能性を使って生きていて、時間とはそれらの可能性の束を束ねる空間のような物」

「空間内でそれらは実は、一定の方向を向いてさえいれば、つぎはぎする事がかのう」

「パソコンのカットアンドペーストと同じで、カットしても無くなる事はなく、ペーストし続ける事が可能」

「ただし、接続面が上手くいかないと効果は薄く、元のカット先に接続されてしまう」

とにかく、今は現実感がない。

不思議な体験で、親戚がハマる理由も分かる。
デイサービスの叔父ちゃん達が嬉々として自分たちの体験を語っているのも、
「いい記憶」を交換し合っていて、その「いい記憶」を自分に接続し、過去を改編しているかららしい。
僕は特に聞かれたのは、幼いころ病気しなかったのかどうかをしつこく聞かれた。
おそらく、僕の「病気をあんまりしなかった」過去が、おじいちゃんおばあちゃんの過去の改編に利用されているようだ。
過去に病気しなければ、現在も病気していないという事だし。

あと、これはなんて言うか、今話している事は昨日の出来事のはずなのだけれど、
けっこう前の出来ごとじゃないとつじつまが合わない気がする。
ごめんこれは感覚の問題。

もしかしたら、テストは上手くいかなかったのかもしれない。
で、あたらめて自分の昔を思い出してみると、確かに貧乏だった経験はなかった気がする。
一番覚えているのは、お誕生日プレゼントは5000円以内で好きな物を買っていいって言われていたけど、
同じセリフを近所の友達が、「ウチは1000円だな」って言ってた事とか。
あと、当時バブルだったからかもだけれど、週に一度かならずやたら並ぶレストランに連れて行かされていて、
(水曜日の夜。おかげで仮面ノリダー(とんねるずの番組)が見れなかったのはハッキリ覚えている)
エレベーターの中の絨毯が靴で踏むとふわふわしてた事を思い出していて、
でも、自分の家庭環境だと、そんな生活は出来ていなかったはず。(父親は地方公務員)
もしかしたら、過去が改編されたのでは?とか思ったり。

ただ、そのおばちゃんはこうも言っていた。

「時間軸のズレは、いわいる世界線の自然な形の並行移動でもあるので、SFみたいな話だけれど、量子物理学の世界では日常的に行われている現象」
とかなんとか。

本当になんか、過去改ざんからワープしたのかな俺は。
一晩寝て寝れなくて起きてこれをかいてる。

一番の違和感は、現在の自分につじつまが全く合わない事

ニートなのに、なんで今こんなアパートで独り暮らし出来てるんだろうとか、
地方公務員の父親の月給でなんで、今考えるとすごい豪勢な食事が出来ていたのか。
家賃の事をいままで考えなくていい生活を送れていたのは何故なのか。

これは、自分の過去がお金持ちの生活してた人の過去に改ざんされたからじゃないのかと疑っている。
その会の会合はまた2週間後あるらしい。
実は会費がけっこう高い(7万円くらい)するけど、親戚が出してくれるみたいなので次も行くと思う。
良く考えたら、そんな怪しい会に万単位のお金出す親戚がいるってところも不思議だ。
おじいちゃんとかと話すのも嫌いじゃないし。
老人たちも俺の『健康だったエピソード』をもっと聞きたがっているらしいので、
実家帰ったらアルバムとか見て、健康に関するエピソード探す予定。
でもよく考えたらおかしいのは、
俺たしか人嫌いで、会社の最終面接が老人の面接官とかで、嫌過ぎて内定蹴ったんじゃなかったっけとか。
今の自分は過去を誰かが改ざんした自分なんじゃないかとか。

まとまらないけど、こんな感じでとりあえず俺からは以上ってことで。

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