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短編 ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間

■国際郵便の闇

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数年前に中国にツアーで行った時のことだ。

283 :本当にあった怖い名無し:04/12/10 07:05:39 ID:57DHfkO/

同行していたベテラン旅行者の一人が、
「前に来たとき、日本の友人に手紙を送ったんだけどさ、結局届かなかったんだよ。途中で切手を盗まれたんだろうね」
と言った。最初は、そんなこともあるのかと流していたけど、最近読んだ記事がその話を裏付けるような内容だった。

記事によると、中国の郵便局では配達業務に中国人アルバイトを雇ったそうだ。ところが、彼らの仕事ぶりは
ひどいもので、配達物の約90%しか配られず、残りは捨てられていたという。局の人間が激怒しても、アルバイトたちは逆に「大半は配ったんだから、それでいいだろう」と開き直ったらしい。
100%でなければ駄目なものがあるのだが、それを守ろうとするのは日本人くらいなのかもしれない。

海外の常識なんて全く知らないが、もしこれが本当なら考えられない話だ。
やっぱり、日本で生まれてよかったと感じるな…。

国によっては、国際郵便の切手代が郵便職員の月給と同額になることもあるらしい。信じられないことに、
日給ではなく月給だという。これはあるコラムからの受け売りだが、以下にその内容をまとめてみる。

そのコラムを書いていた人が、貧しい国で仕事をしていた頃の話だ。
毎週家族宛に手紙と現地で撮った写真を送っていた。
日本までの郵便料金は数百円だったが、一通も届かないことが電話で分かった。
現地の友人に相談すると「切手を盗まれて手紙は捨てられたに違いない。訴えても無駄だと思うよ。確実に届けたいなら、空港で日本人を捕まえて、日本で投函してもらうしかない」と言われた。なんてこったい!

その日以来、手紙を送るのをやめたのだが、ある日街を歩いていると、数人の現地人に取り囲まれた。
彼らは日本で言うところの郵便局員で、最近手紙を出さないことを詰問してきた。実は彼らが切手を盗んでいたのだが、
手紙を出さなくなったために収入が途絶えて困っているという。裕福な人間がケチるな、と暗に言われたが、彼らの貧困がそれを正当化するとは思えなかった。

その国では、裕福な人々は礼儀正しく、親切だが、貧しい人々は本当に意地汚いという。コラムの著者は
「貧困は罪だ」と締めくくっていた。

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