短編 ほんとにあった怖い話

恐ろしい連中【ゆっくり朗読】2897-0116

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一昨日、学生時代の友人たちと飲んだときに聞いた怖い話。

344 :& ◆mF7M0Y/xZI:2005/08/29(月) 18:09:23 ID:3c0O07ds

霊能者のお仕事がらみの話なので、スレ違いではなかろうということで。
ネタもアレだが情報ソースもアレなので、話半分くらいに聞いて下さい。

●登場人物
友人A:学生時代の友人。数年前まで霊能力者に弟子入りしていた。今回の話の情報源。
私、友人B:オタ。嫌韓。怪談好き。どちらも、Aのヘマが原因の霊障事件に巻き込まれた経験あり。

数年ぶりに会った、学生時代からの友人たち。
ひとしきりオタ話で盛り上がる→最近読んだマンガの話→全員嫌韓であることが判明wというデフォな展開の後、
Aが話し始める。

A:念のために聞くが、お前らの中に草加煎餅はおらんな?

B:万が一K明が政権取った日には、日蓮宗原理主義反政府テロリストになるつもりだが何か?

A:あー、お前んとこ日蓮宗だったけか。じゃ多少は関係ある話かもしれんなあ。
これはおまえらだから話すんだけどな、10年くらいのことだ。

その頃、俺はよく師匠(霊能者)の助手として仕事にくっついて歩いていた。
ある日、煎餅の平信者を除霊する仕事の帰り道、
俺はつい師匠の前で、煎餅をケチョンケチョンにけなしちゃったんだよ。

長くなるのでこの辺の経緯は箇条書きで。

・師匠さんの旧友の娘さんが煎餅に入信。
(娘と言っても当時すでに50過ぎ。旦那が亡くなって気落ちしていたところを、自称友人につけ込まれたらしい。現在は故人)
親類や友人を片っ端から強引に勧誘したり、しまいには、親族を勝手に保証人にして莫大な借金をするなどしたために、絶縁される。

・師匠の旧友さん、知人の占い師から、「このままだと娘さんは、なにかとてつもなく巨大な悪いものに喰われてしまう」といわれて、心配でならなくなる。

・やはり絶縁しても親なのだろう。娘さんとも面識のある師匠さんに頼んで、様子を見に行ってもらう。

・A、どんなすごい悪霊が出てくるのかと思えば、普通の人ならまず取り憑かれないような弱い奴が、数匹ついてるだけで拍子抜け。ただ、娘さんは、「何で?」と思うくらい気の枯れ果てた人だった。

・結局、師匠さんはその低級霊どもを除霊せず、世間話をしたり愚痴を聞いたり勧誘を受けたりwwwしながら、娘さんに気功治療みたいなことをしてあげただけだった。(当人には気付かれないようにして)
師匠いわく、「祓ってもまた寄ってくるので祓わない方がいい。無理に祓って、もっと強いのが憑くと厄介だから」

・Aも娘さんに肩もみしながら気を注入。いわく、「カチカチに乾いたボロ雑巾に水滴を垂らしてるみたいだった」

・A、帰り道の電車の中で、
「あの程度の低級霊なら、駆け出しの自分にだって祓える。煎餅はやっぱり宗教とは名ばかりの無能な奴らだ」とこき下ろす。
煎餅に食い物にされた被害者のひどいありさまを見て、腸が煮えくり返ったのだという。
・師匠さん「お前、あまりよそ様の悪口を言うものじゃないよ」と諫めるが、その夜、師匠さんはAを道場に呼び出す。

うーむ、なぜか名前が化ける。ひょっとして私祟られてる……orz

以下、再現。

師匠:お前、ちょっと力がついてきたからといって、軽々しくよその神様の悪口を言ってはいけないよ。力があるからこそ、お前の声は神様に聞かれやすいのだから。

A:すみません、気を付けます。しかしあんなことを言うのは、煎餅とか倒一凶壊とか鸚鵡に対してだけです。

師匠:……お前、XXさん(娘さん)をどう視た?

A:なんか不自然でしたね。オーラがほとんど見えませんでした。あんなに気の欠乏した人を視たのは、以前友人(私のことw)が過労死しそうになった時以来です。
そいつは意識が混濁して、自力で立ち上がれないくらい弱ってましたが、XXさんは普通に生活してましたよね。
憑いてた奴らに吸われた感じでもないし。ちょっとありえないと思いました。

師匠:いい機会だから話しておこう。
煎餅というのはな、お前が思っているよりずっと恐ろしい連中なんだよ。あまりなめてかからない方がいい。XXさんの家にあった仏壇。変だとは思わなかったかい?

A:えーと、すみません。邪宗の祭壇と因縁持ちたくなかったんで、見ないようにしてました。でもなんか空っぽな感じはしましたね。

師匠:お前の直観は正しい。だが次に機会があったら、心をしっかり持ってよく観察してみるといい。ときどきあるのだよ、煎餅の仏壇には……ある種の呪法が施されたものが。

A:……呪法って……仏壇にですか?

師匠:仏壇に施されていることも、仏像に施されていることもある。
XXさんの家にあった仏像には、祈りの力や運気を吸い取るしかけがしてあった。
あれではXXさんは、祈れば祈るほど不幸になってしまうだろう。
私はこれまでに、似たようなものを何度も見たことがある。

A:……それじゃ、本当にまるっきり邪教じゃないですか。

師匠:密教の古い教典の中にはな、それゃえげつない呪法が書かれているものもあるのだよ。もちろんまっとうな僧侶なら、実際に使おうなどとは思わない。
奴らは恐らく、日蓮宗から盗んだものを無分別に使っておるのだろうな。
教祖は大した奴ではないが、幹部にはそれなりの力を持った奴がいるかもしれん。
くれぐれも侮ってはならぬぞ。

師匠さんによれば、XXさんの家にあったものとは逆に、民家にあるものとは思えないほど、強い霊気を放つ仏壇もあるとのこと。

「それを見せられたら、ちょっとでも霊感のある人は、本当に凄い宗教なのだと騙されてしまうかも知れない」
と言っていたそうな。

師匠さんは、「末端の信者から吸い上げた運気を、幹部信者が山分けするような仕組みになっているのではないか」
と推測していたそうです。
「経済的に信者を食い物にするカルトは掃いて捨てるほどあるが、信者の魂を文字通り食い物にするのは煎餅だけだ」
とAは憤っておりました。

Bは今度実家に帰ったら、檀家やってる日蓮宗の寺の住職に話を聞いてみるとのこと。

以上、一応師匠さんとAの身元が割れそうな部分は抜いてありますが、私が聞いたのはこんな内容でした。

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