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和製Xファイル劣化版 r+1984

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友人から聞いた話だが、正月に帰省した際、ある奇妙な体験談を耳にした。

彼の地元で某公益法人に勤めている上司、「山田さん」という、見た目はココリコの田中とアンガールズの山根を足して割ったような、190センチ以上ある痩身の男性だった。

上司の彼はかつて法務省の閑職に就いていたが、そこで「和製Xファイル」のような部署での奇妙な調査に関わっていたという。やり取りには報告義務がなく、記録のみを残すという「不透明な職務内容」がその部署の特徴だったそうだ。

その夜、山田さんが話してくれた事案の一つに、「PAでの男性死亡事案」というものがあった。ある夏の夜、真夜中に高速道路のサービスエリア(PA)で男性が倒れているとの通報があった。

彼は意識混濁のまま病院に運ばれたが、その数時間後に死亡が確認された。捜査の結果、彼の死因は両足の粉砕骨折によるショック死。しかし不可解な点があった。

骨は文字通り「粉末」になっていたが、表皮や筋肉は無傷で、外傷の痕跡もなく薬物反応もゼロだったというのだ。

さらに奇妙なのは、彼の最後の行動だ。運転手だった木村(仮)さんは事故の直前、「妖精をはねた」という冗談めいたメールを妻に送っていたという。その後、突然錯乱状態に陥り、妻に電話で「矢が刺さった!熱い、助けてくれ!」と叫び続けていたらしい。

山田さんによれば、PAで木村さんのトラックに付着していたのは、「正体不明の鱗粉」だった。国内には存在しないはずのもので、昆虫のものではないことだけがわかっているという。この鱗粉が彼の不可解な死と関わりがあるのか、また「妖精」の正体とは一体何だったのか――

山田さんは、「こうした不可解な事例は珍しくない」と一言だけ付け加えた。

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