これは私が大学生の頃のお話。
投稿者「さばアイス ◆55/s3d3E」 2013/07/24
当時住んでたアパートは、10部屋あるうち自分を含め3人しか入居者がいないアパートだった。
私はその建物の二階の一室をかりて生活してた。
明るい洋室で1K-7畳、二階だというのに窓からは背の高い垣根しか見えない。でも明るくていい部屋だった。
ある日の夜、私は彼氏を家によんで、楽しくおしゃべりをしていた。
買ったばかりの携帯ゲーム機で写真を撮ろうという流れになり、窓をバックに二人で顔をくっつけてピースサイン。
しかし、撮った写真を確認すると、二枚撮ったうちの一枚に異変が。
二人の顔の間に小さいがくっきりと男性の顔が写っていた。
後ろは窓だがカーテンは閉まっていて、窓だとしても垣根しか見えない。
その霊は顔だちはくっきりしてい、目元は影が落ちているけど、口は「へへっ」と笑っている風でけっこうイケメン。
あと、ピースサインした私の中指がぽっきり外側に曲げられている。
確実に心霊写真だったけど、その時は彼氏とのおしゃべりが楽しすぎて二人とも特に気にせず流したw
でも翌日、学校で「昨日心霊写真撮れたんだ~」って友人たちに見せたら場は騒然。
「これマジじゃん・・・」と引く友人たち。
「霊感ある子知ってるから見てもらう?」と友人に言われ、一つ下の女の子に相談することに。
その子はともみさんというのだが、写真のことを説明すると、「ただの通りすがりの霊だから心配しなくていいと思います」とのこと。
私のアパートは窓からは垣根しか見えないと書いたけど、建物と垣根の間が少しさみしい感じで、もしかしたら霊道が通っていたのかも、と思う。入居者も少なかったしね。
だけどともみさんに続けて言われた。
「今回のは通りすがりの霊なので害はないですが、心霊写真が撮れるとなにかしらけがをする可能性があるので、気をつけてくださいね」
数日間何事も起きなかったので写真の事も忘れかけていたある日。
アパートから妹に用があって電話していると、妹がふと『ねえ今彼氏といるの?』と。
「今いないよ?一人だけど」
『じゃあテレビ見てる?』
「?みてないけど」
『あのね・・・さっきから男の人の声が電話口でぼそぼそ聞こえる(汗』と気まずそうに言われた。
妹には写真の事は話してないし、ふざけるような人でもない。(霊感もない)
怖くなった私は「うそでしょ?!ノイズじゃないの?」と言ってすぐ電話を切り、彼氏宅へ避難。
その後、数日アパートに戻れなかったw
で、それからしばらく経って、夕飯の支度してた時。
レンコンを切ってて間違って右手中指を包丁でざくっとやってしまった。
それほど深くはなかったけど、結構血が出てびっくりした。
このことを妹に話すと、妹も驚いていた。
なぜなら、同じ日に妹もレンコンを切っていて、同じ右手中指を包丁で切っていたから。
「こんなこともあるんだねえ」って二人で話しました。
そして霊鑑定してくれたともみさんに学校で再び会ったときに一連のことを話すと、
「それ、妹さんとあなたが仲がいいから、悪いものを半分背負ってくれたんですよ。その位ですんでよかったですねえ」
って言ってた。
今はもう引っ越してしまったし、写真も消してしまったけど、これが今まであった霊体験の中で一番大きかった事件。