もうすぐ元旦だし、ひとつだけ短いお話を。
277 :1 ◆cvtbcmEgcY :2013/12/31(火) 20:56:23.80 ID:IhiEfY/f0
前に確か、「色々別の流派もあるみたいだけど、そういうのと交流があるかどうか」
って質問あったはずだけど。
普段はあまり接触したりはしない。
たた、5年に一度くらいに何流派かで集まって『鬼隠し』というゲームをやる。
由来はたしか、大昔に、まだ術とかそういうのとかが普通に使えるような時代に、何流派かが合同で、どうしようもなく強くて、人間を食べるのが大好きな大妖怪『ののしろ』ってやつを封印したらしいんだよ。
そこで、5年に一回『鬼隠し』という当時の封印方法に似たゲームをひそかにやって、鎮魂?するんだ。
鬼隠しのルールとしてはまず9人で始めないといけない。
九人がそろわないと絶対に開始いしない。
そして、九人は全員黒い布で体を全部覆って、少し重い特徴的な仮面を被って、手袋をはめて、一切の皮膚を出さないようにする。
なまはげのまっくろくろすけばんかな?
そんで、始める場所までその姿で向かって、最初にゲーム場所にたどり着いた人から、あらかじめ用意してある。鬼、馬、蝉、山、臼、船、鹿、火、人のお札を左から順に取っていく。
そして、枯れ葉の書かれたお札もあるので、それも一枚ずつ取っていく。
9人そろった段階でゲーム開始
お互いがだれなのか、もちろん分からない状態で、もちろん、ゲーム中お互いは一切自分の皮膚を見せたりしては、いけない。
しゃべったり、筆談してもいけない。
参加者は全員、ばらばらに森の中に入っていく。
そんで、一定の範囲内で自由にうろうろするんだけど。
そこで持っている二枚のお札に何書いてあるのか、相手側に見えないように取り出して、同時にお互いの持っているお札を一枚引っこ抜く。
つまりお札の交換をするわけだ。
この時に、もしのこっているお札が「枯れ葉」二枚になるとそこでゲーム失格となる。
なにも言わずに、そのまま森からさることになる。
最終的にゲームが終わる条件は誰かが「鬼」と「人」の札をそろえた時なんだけど。
もし「鬼」を持っている人が「鬼」を取られずに、「人」を引き当てられれば鬼の一人勝ちになる。
もし「人」を持っている人が「人」を取られずに、「鬼」を引き当てられれば「鬼」以外の全員の勝ちになる。
人が勝った場合、そこで仮面を外して、ゲームに残った人間をかき集めてそこで解散。
まぁ、普通は残った人で初詣とか、飲みに行ったりする。
鬼が勝った場合、これは今までなかったことらしいんだけど。
ののしろが出てきて、参加した人全員食べちゃう。
ちなみに、だけど。
失格者は静かに森をされというルールもあるよね。
でも、この失格者が本当に森からされるのかはわからない。
一説によると、ののしろさまに食われた可能性もあるらしい。
まぁそんな感じのこの「鬼隠し」だけど。
5年おきの元旦の夜中にやるわけだ。
まぁ、ルール上、参加者たちは一切交流することはできないし、見えないように交換するから、結構運げにみえるのに、今まで鬼が勝ったことがないの?って疑問に思うだろうけど、実はこのゲームには必勝法があって。
マーキング、という行為が禁止されていないのだ。
つまり、お札のはじっこを少しおったりとかして、それで誰が鬼を持っているのかわかってしまう。
だから、最終的には人が勝つように調整はされているんだ。
しかしだけど、混乱しないためにマーキングをしていいのは「鬼」だけって暗黙のルールがある。
だから、失格は普通に出る。
俺が参加したのは一度だけだったんだけど。
その時も普通に人間側が勝った。
でも、最後に集まったときに7人の人間しか森に残っていなかった。
俺はそこで初めて、他の流派の人とあっったんだけど。
みんなとそのまま飲み屋に行った。
ただ、どうしても心残りなのがあと二人の参加者。
その二人は無事に帰れたのかなぁーと、集まった時点だと、お互いが誰なのか全くわからないから。
確認のしようがないからねw
大昔にののしろを封印した時にも、もしかしたら、こういう風に騙したのかもねw
では今日はここまでにしておく。
少し早いけど、あけおめー