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ワンダフルドッグ

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小四の時、夕方、犬の散歩に行こうと犬小屋を覗くと、犬がぐったりしていた。

113 :本当にあった怖い名無し:2015/03/05(木) 16:57:19.20 ID:MHx9VS6/0.net

三十分位前、学校から帰宅した時は庭で吠えていたから驚いて母と姉を呼んだ。

三人で庭に戻ってきた時には、名前を呼んでも撫でても瞬きもしなければ、ぴくりともしない状態だった。

胸を触ってみたら心臓が動いていない。

雑種犬の四歳で、今まで具合が悪そうな兆候はなかったし、朝も元気に散歩していた。

何で何で……と泣く俺と姉。

母は、仮死状態かもしれないから診てもらおうと、動物病院に電話したが往診は予約制で手も空いていない、そちらがきてくれと言われたらしく、父の車で行こうとなった。

父の帰宅を待つ間、犬の躰はだんだん冷たくなっていった。

程なくして帰ってきた父は事情を聞くと犬を色々触って、俺達を抱きしめるともう死んでると言った。

俺と姉は、まだ助かるかもと言ったものの、犬の見開いた眼や躰を見てもう無理なんだと気づいてた。

それから父と母に慰められて、犬の死を認めた。

犬の死骸は車庫の奥に毛布を敷き、横たえ、その上にも毛布をかけ全身をすっぽり覆った。

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リビングでペットの突然死を、家族みんなで悼んでいると庭から犬が吠える声がする。

しかも何度も。

『え?』と思い庭に面した窓のカーテンを開けると、死んだはずの犬がいた。

さっき外した首輪もつけてて俺が落としたリードをくわえて尻尾を振っている。

みんな絶句。

急いで庭に出た俺達に飛びつく犬は確かに生きてた。

蘇生して車庫から出たのかと思ったけど車庫には鍵がかかってた。

車庫の小窓は犬が通れる幅ではないしそこにも鍵がかかってた。

犬にかけていた毛布は微妙に膨らんでいてめくると、母の園芸用スコップがあった。

家族みんな説明が付かない事態に混乱。

犬だけいつも通りに『ハッヘッハッヘッ』してる。

気味悪かったけど、まあ犬は元気なんだからいいかという感じになり、犬はどうにかして生き返り車庫から出たという結論に。

翌日、動物病院に連れて行ったが躰に何も問題は無く、以後この話題に触れることはなかった。

犬は俺が高二の時まで生きた。

(了)

 

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