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短編 洒落にならない怖い話

血塗れのワイシャツ

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当時僕は高校生で、クラスに『パーマ』というあだ名の仲の良い友人がいました。

夏の終わり頃、昼休み中にパーマから電話がかかり、

「今学校出れないか」

と言われました。

僕は承諾し、バレないように学校を抜け出しパーマのいる公園へ。

バッグにはパーマに何故か頼まれた替えのワイシャツを入れて行きました。

公園に着いてベンチに座っていたパーマを見つけた時、ゾッとしました。

パーマはうなだれて意気消沈していて、胸元あたりにはとてつもない量の血がついてました。

僕が「大丈夫か、怪我したのか」と半狂乱になって尋ねると、パーマは

「大丈夫、怪我はしてないよ。取りあえずワイシャツをくれ」

と言って、血だらけのワイシャツを脱ぎ始めました。

顔面蒼白になったパーマは若干血のついたズボンを水飲み場で洗い、僕の持ってきたワイシャツに着替えて一段落すると、煙草を取り出し火をつけてゆっくり話し始めました。

その日パーマはいつものように学校へ向かって歩いていました。

時間的には完全に遅刻、開き直ってグダグダ歩いていたそうです。

踏切にさしかかると、丁度警笛が鳴り電車が来るところでした。

パーマは道路左端の踏切バーの前に立ち待っていたのですが、その時後方で奇声が聞こえたらしいです。

振り向くと、女性と思われる人が物凄い勢いで走ってきていました。

パーマはそこで一旦話をやめ、煙草を携帯灰皿に突っ込みました。

「少し待ってくれ」

そう言って血だらけのワイシャツを水に浸しました。

授業はもう始まっている時間でしたが、僕達は学校に行く気にはなれそうにありませんでした。

血はほとんど落ちてませんでしたが、パーマは洗い終わったワイシャツをベンチに干し、また煙草を取り出しました。

「話を続けるか」

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その時パーマは何かを諦めたような、恐れるような顔をしていました。

「そいつがどうもおかしいんだ」

パーマが言うには、その女は首を斜めに傾け両手をあらぬ方向へ振り乱し高笑いをしながら走ってきたそうです。

「しゅうえい」

「おなか」

「ころがった」

などと意味不明な言葉を笑い声に交えて叫んでいたとか。

やがて電車が目の前を通過し始めたのですが、相変わらず女は物凄い勢いで道の真ん中を走ってきます。

女はパーマと並んだかと思うと、そのままの勢いに信じられないほどの跳躍でバーを飛び越え電車の側面に突っ込んだそうです。

女は電車の進行方向へ吹っ飛び、線路脇で痙攣していました。

片方の足首が千切れかかり、長い髪が顔面を覆い、口から真っ赤な固体物を吹き出して……

パーマはその間微動にせず、吹き飛ばされた女を見たあと反射的に顔を拭ったそうです。

拭った手の平にはおびただしい量の血が。

そこで思わず吐いてしまい、近くの公園へ駆け込み長い時間休憩していたと。

そこで話を終えました。

そこまで聞いた後、僕が現場を見に行こうとするとパーマが

「やめとけ。……いや、やめてくれ。頼むからやめてくれ」

と、震えながら言うので諦めました。

現場に興味はあったけど既にパーマの血ワイシャツで充分でした。

実際パーマはよほどショックを受けたらしく、終始ずっと震えていたので一人にしたら危険と思い、その日は二人で帰りました。

後日学校内でその事件が話題になりパーマと僕は質問攻めにあい、パーマはしばらく学校を休みました。

その後パーマは登校ルートを大幅な遠回りに変え、僕は事件のあった踏切を渡る度に線路脇へと目がいってしまうようになりました。

話は一応これで終わりです。

その後パーマとの関係も続いていますが、事件直後にあれだけ詳細に話してくれた事件内容は二度と話してくれません。

なので記憶が微妙に曖昧ですが、完全に忘れない内に書き込みました。

(了)

沖縄の怖い話2/小原猛

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