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短編 洒落にならない怖い話

セレモニーホールの屋上

投稿日:

俺の体験談の中でも怖い方?の話しを投稿するから、心して読め

284 :2007/07/26(木) 04:15:20 ID:huQLbI0n0

出窓がある部屋とか部屋に小さな窓があるヤツは気持ちよく読めないかも……

この話しにタイトルを付けるとしたら、カーテンの向こう側……って感じになる

では……

今、住んでるマンションの前に住んでたマンションの時の話しなんだけど俺は2階の角部屋に住んでた。

そこは3DKのマンションで学生の俺には広すぎる状態ではあった。

でも、都内ではないから家賃は80000円。

バイトもしてたし、仕送りもあるし、5万くらいで1ルームに住むより全然いいわってことで、そのマンションに住んでたんだけど住んでから気付いた。(しかも3ヵ月後くらいに)

……道路挟んではす向かいがセレモニーホールだって事に。

その時はマジで「うわぁ……」って思った。

しかも、リビングに小さな小さな出窓がついてて、そこからセレモニーホールが丸見え。

だから、夜通し明かりがついてる時なんかは、あぁ、今ここに死体あるのか……とか何かちょっと怖い想像もしてしまったりしてた。

まぁ、一応カーテンつけてるし、別に害はないしってことで、逆に、その小さな出窓を開けて外を眺めながらタバコを吸うってのが俺の日課みたいになってたんだよね。

そんなある夜、いつもの様に部屋の電気を落として、出窓開けてタバコ吸ってたんだ。

そしたら、ふと視界の隅で何かが動いてるのを捉えた。

何の気なしにそっちを見ると、セレモニーホールの屋上を誰かが歩いてる……

ちょうどその時、セレモニーホールは色の塗り替えをやってたから建物の横に足場もあったし、作業員かな?と思ったんだよね。

その時は不思議と怖いとかはまったく思わなかった。

でも、夜中も3時近いのに塗り替えやらないよな……と思って、メガネを取ってきてもう一度よく見てみた。

その瞬間、めちゃめちゃ怖くなった。

屋上を歩いてると思ったのはまず間違いで、どう考えても屋上のフェンスを乗り越えてフェンスの外を歩いてるんだ……

そこにどれ程のスペースがあるか知らないけど、普通の精神のヤツだったらそんなとこ歩くわけない。

次に、それはワンピースというか、白衣というか・・・何か青白っぽいスカートの様な服を着た女だった。

俺はマジでその瞬間、こいつ精神病患者で自殺する気だ!!って本気で思った。

その女は、両手を上に上げたり、横に広げたりしながらその屋上のスペースを右へ左へ行ったり来たりしてた。

横にスペースなんてないんだろうから、この時点でおかしかったんだろうけど全然気付かなかった。

俺は通報しなきゃ…って考えはまったく浮かばずに、何故かその光景に見入っちゃったんだよね。ボケーっと。

そして、タバコの2本目を付けて、もう一度そっちを見た時に女が止まってて、明らかにこっちを見てるのに気付いた。

げぇっ!バレた最悪…って思うと同時くらいに女が両手を前へならえの感じで俺の方にゆっくり下から上へ上げるように突き出して地面と平行に上がりきるくらいのところで、前のめりに倒れて行った。

マジで声も出なかった。何か超ゆっくり女が倒れていくのが見えてた。

…と思ったのもつかの間、女がこっちに向かって両手を伸ばしたまま大きな口を開けてぶわ~って飛んで来た。

この時の俺のとっさの行動は今思っても奇跡。

すごい速さで出窓ガラスを閉めて、カーテンを引いた。

んで、後からカーテンの上からカギをかけた。

その行動が終わって、2秒後くらいだったと思う。

息をつく間もなく、その窓が ドンドンドン!!!!!!!って三回叩かれた。

しかも、音の大きさや激しさからするに両手で。

マジで半分くらい腰を抜かしながら、手探りでリモコンスイッチで電気つけて神経ピリピリさせながらしばらく震えてた。

絶対にあの女入ってくる!って思って。

でも、結局、10分経っても20分経っても何もなくて気分的に落ち着いてきたから、今のは何だった??って思いだしてもう一度見てみようかな…って事になった。

それで何もなければ何か安心して眠れるって思ったんだよね。

でも、カーテンを開けちゃうのは怖かったら、代わりにカーテンの隙間を片側押さえつつ、ほんのちょっとだけ親指分くらい開いてみた。

そしたら、そこに窓に思い切りギューッってされて、白くなってる指の一部が見えた……

後はもう、そのまま一睡もしないで朝を迎えたよ。

次の朝は思い切って、その窓を開けたけど別に窓に何か手形が残ってるとかはなかった。

でも、俺はその時以来、一年以上、夜にそのカーテンは開けなかったし、出掛ける時もそのカーテンとリビングのメインのカーテンだけは閉めて出掛ける様になった。

夜に帰った時にそいつが張り付いてたら怖かったから。

結局、その後は家では一度もそういう事に出くわした事はなかったけどあの時のあの女が何なのか、何の目的で窓にべばりついていたのかは永遠の謎……だろうね。

長い上にオチがなくてすまん。

(了)

 

怖い本(9) [ 平山夢明 ]

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