短編 奇妙な話・不思議な話・怪異譚

SEの工場怪談【ゆっくり朗読】

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これは俺が駆け出しSEだった頃の話。

834 :本当にあった怖い名無し:2022/08/12(金) 13:33:24.43 ID:7gmZYfRY0.net

当時、Windows XPからWindows 7への切り替えも終盤に差し掛かって、小規模な製造業のA社をで作業をした時のこと。

小規模といっても、パソコンの台数は200台前後でこれを複数人で手分けして1日で終わらせる計画だった。

で、担当者と打ち合わせをしたんだけど、事務所はいつも何とも言えない嫌な感じがした。

金属や油のにおいに混じって、肉が腐ったような臭いが漂っているのだ。
しかも、事務所のあちこちに小皿に乗った石が置いてあったり、当時まだ珍しかった。

LEDの間接照明があちこちに置かれていて、夜になるとぼんやりと青い不気味な光を放っていた。

PCの移行作業の話はとんとん拍子で進み、いよいよ作業当日となった。

俺は担当となった工場詰め所に着くと「失礼します」と声をかけて部屋に入った。

工場は土曜日休みで誰ももおらず返事は無い。

とりあえず、作業予定のPCの前に座り作業で使うDVDを取り出しPCにセットしようと手を伸ばした。

「カシャッ」という音共にDVDのトレーが開いた…まだPCに触れてもいないのに。

「…ま、まあそういう事もあるよね」

気を取り直して作業を始めると
「フォォォォン」とまだ作業していないPCのファンが全力で回り始めた。
「…気のせい、気のせい」と無視して作業に没頭したが、心臓はバクバクして冷汗がでる。

作業を始めて、暫くしたとき持っていたペンを落としてしまった。

椅子に座ったまま机の下に頭を突っ込んでペンを拾おうとしたとき、反対側の机の下の隙間から安全靴のつま先がでている事に気が付き「うわっ!」と頭を挙げて、机の下で思いっきり頭を打った。

しばらく悶絶した後、恐る恐るのぞいてみると安全業靴がそろえておいてあるだけだった。

「よくよく考えれば、お化けや霊など存在しない!」と気を取り直して作業を再開した。
その間、ガタガタ音がしたりしたが「古い工場なのだから、建付けが悪かった。りもするだろう」と納得して作業を続けた。

その部屋の作業が完了したので「失礼しました」と一礼して部屋をでた。頭を下げたとき、ペンを落とした机の下が見えた。さっきまであった安全靴が無くなっていた。

俺は逃げるようにその部屋を後にした。部屋の扉が「ガタガタガタガタ!!」と激しい音を立てていたが振り返れなかった。

お昼になって作業者全員で集まったが、皆一様にラップ音などの怪現象に遭遇したとの報告が上がってきた。

とはいえ「霊現象が怖いので作業中断します」と言えるわけもなく、午後から無心で作業しようという事にして解散した。

その後霊現象以外のトラブルもあり、作業が押しに押して結局23時ごろに予定していた作業が完了して、工場の担当者に報告した。

「遅くまでお疲れ様でした」などと話して解散することになった。んだけど、ふと部屋の隅に置かれたお皿に乗った石と青いLED間接照明が目に入った。

「ところで、あれって何ですか?」

担当者は一瞬ギョッとした表情を浮かべて、しばらくの沈黙の後話し始めた。

「あのお皿に乗っているのは岩塩なんですよ」

「岩塩?」

「はい、盛り塩より強い効果があるそうで」

「盛り塩…」

「あの青い間接照明も悪い気が溜まらなくなると霊媒師が言ったみたいで…」

俺は聞いたことを後悔したが、まとめると以下のような事だった。

何年か前に工場の裏にある小さな川で身許不明の遺体が上がって、それを境に工場でラップ音などの霊現象が起き始めて、遂には従業員が機械に挟まれ大けがをする事故が発生して、工場の中がパニックに。(お化けに驚いたらしい?)

お祓いなどをしたがほとんど効果が無く、ある時役員の一人が霊媒師を連れてきた。

霊媒師が「元々良くない土地だったが、件の不明遺体の霊が入ってきたせいで霊的なバランス(?)が崩れて、悪い気が大量に入ってきている。
(これも土地に呼ばれたらしい)

岩塩と間接照明を置けば少しはましになるが、土地を離れる以外に根本的な解決は出来ない。」と助言をしたらしい。

言われたとおりにした。ところ、嘘のように霊的現象は収まった。
ただ今でも、帰りに消したはずの電気が朝になった。らついている。などの現象がたまに起きるとのこと。

あまりオチもないけどこんな話。

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