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霊障トンネル

更新日:

今から十年以上前、俺の知り合いの女性から聞いた体験談

103 :本当にあった怖い名無し :2008/02/13(水) 14:35:21 ID:+74VbuLU0

場所はY県内でも有名な心霊スポット、佐○川ダム付近のトンネル内。

彼女はその日、所用で遠出をし、行きとは違うルートを通って、家路に向かっていたそうだ。

帰る前に実家に子供をあずけて出かけていたので「今から帰る」っていう電話を公衆電話からした後、出発した。

連れはおらず一人で運転していたのだが、車が佐○川ダムそばのトンネルに入ったところで異変に気づいた。

通常なら数分で抜けるはずのトンネルの出口が行けども行けども見えてこなかったらしいのだ。

彼女は異変を感じつつもひたすら車を走らせたのだが、やはり出口は見えてこない。

その間、後続車や対向車は全く走ってこなかったそうだ。

ただ、周りの風景は単なるトンネルの風景だったらしい。

元々、彼女は小さい頃から霊感が強く、本人の意志とは無関係に霊が見えたり、時として、とり憑かれて大変な目にあったりした経験ももっている。

だが、この日の出口の見えないトンネルはそういった心霊体験とはまた、一味違った恐怖だったらしい。

とにかく異変に気づいてからは、早く出口にたどりつけるよう、心の中でひたすら祈りながら運転を続けたそうだ。

その後、やっと出口にたどりついたのは、トンネルに入って一時間半も経ってからだったという。

数分で通過できるトンネルを普通に運転して一時間半。

彼女もひたすら首をかしげるしかなかったそうだが、時計も車のトリップメーターも間違いなく進んでおり、物理的にそれだけの距離を走ったことは間違いなかったらしい。

そして、予定の到着時間を大幅に遅れて帰宅。

実家にあずけていた子供を迎えに行くと、彼女のお父さんが

「今から帰るって電話してから何時間経ったと思ってるんだ!子供をほったらかしにして何を考えてるんだ!」

とひどく彼女を叱ったそうなのだ。

彼女は佐○川ダム付近のトンネルで起こった不思議な現象を、お父さんに話したのだが、

「遅くなったからって、そんな嘘をついて何を考えてるんだ!」とまた彼女を叱った。

彼女自身、嘘はついてないのだが、実際に経験していない父親にこれ以上、説明しても仕方がないと思い、お父さんにわびをいれ自分の家に子供と一緒に帰宅した。

翌朝、彼女の実家で事件が起こった。

寝ていたお父さんが、朝目覚めて起きようとしたところ、足に激痛が走り起き上がれない。

救急車を呼んで病院で検査をしてもらったところ、なんと左足の大腿骨が複雑骨折していたというのだ。

骨粗鬆症の老人でもないお父さんが、単に寝ている間に骨折していたことに対して医者は骨折しているとしか説明ができなかったらしい。

結局、彼女のお父さんは三ヶ月もの入院をするハメになったそうだ。

十年以上経った今でも、あの時のトンネルの不思議な体験が何だったのか、彼女にもわからない。

だが少なくとも、彼女のお父さんが骨折したことはトンネルの事件と何か因果があるんだろうね、と彼女は言っていた。

彼女の体験は事実なので、世に言う神隠しっていうのは、稀に起こりうることなんだろうな、と思った。

(了)

 

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