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短編 洒落にならない怖い話

エヌ峠

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約十年前。

899 :2015/08/26(水) 13:17:32.58 ID:TRpfll/J0

そのころは友人と呼べる人間が数人いた頃で、オカルトに興味があった俺は、友人数人を誘って地元で有名な心霊スポット『N峠』に行く事にしたんよ。

その場所までは車(ワゴンR)で行った。

その場所に行くために目印にしていたコンビニを確認して左折。

そこから突き当りまで進み、ぶちあたったら右折、あとは一本道で目的のその場所に着く。

古い峠道は山肌を削ってアスファルトを敷いただけのような簡素な造りで、左手は山肌、右手にはガードレールがあるかないかの崖になっている。

更に進む。

トンネルが現れる。

ここから、少し話がおかしくなる。

そのトンネルは、これみよがしに恐ろしい感じで『絶対いるだろ……』と車内で誰ともなく呟かれたのを今も覚えてる。

車内にいた人間は。以下
運転手……A
助手席……B
後部右手……Kちゃん(自称霊感あり)
後部左手……俺

以上四名。

いきなりだけど……トンネルに入った瞬間、

『やめろ……』

ジジイの声だった。

だけどみんなは何のリアクションもしないから、俺はそれが逆に恐ろしかった。

それ以上に自分の耳を疑った。

基本的に俺は、霊的なものを信じていない。だからおもしろがってた。

騒いで、みんなを興醒めさせるのもなんだなと思い、その時はそのまま黙りこんだ。

トンネルを抜ける。

道路はトンネルを抜けた途端に左折するような造り。目の前は川が流れてるので危険なのかガードレールと巨大フェンスと鏡が設置してある。

左折。

川沿いを先に(川上に向かって)進む。ダムが近くにあるせいか、慰霊碑のようなものが目立つ。(取り壊されたとの話も聞いたが)

川を渡り向こう岸に道路が移る。

そこでKちゃんの異常に気づく。

涙をながし歯がカチカチと音を立てるほど震え、声も出ないようだった。

さすがに恐ろしくなり、Aに相談する。

Aは少しやんちゃなところがあり、あまり怖気付くことはないし興醒めを嫌う傾向がある。

A振り返る、異常だと確認。引返す事になったのよ。

だけど引返すって事は、またあのトンネルを通らにないといけないって事になる。

なんとなく、俺はゾッとしてた。

トンネルに到着。

まぁなんというか、案の定ジジイの声がした。

『じゃけぇやめぇゆぅたろぉがぁ!!』 (だから、やめろと言っただろ!の意)

方言で怒鳴られ、さすがにこれには皆叫び声をあげる。

Aは慌ててアクセルを踏みつけ全員ノックバックする。

そのスピードのまま峠を下るんだけど、ここで何故かKちゃんがまた叫び声をあげたのよ。

なんかそれが悲鳴に近くて、それ聞いて全員背筋ピーンなって。

そこで、Bが気づく。

「おい!後ろ見るなよ!」

そー言われて、反射的に見てしまったんだよね。

女の人だった。全員そこらへんで記憶がなくなってんのよ。

気付いたとき運転してたから気絶じゃないとおもうんだが。

ここから更に話はぶっ飛ぶ。

どうやってここまで来たかわからない事にAが気づき、焦ってコンビニへ。

駐車し皆なぜか黙り込む。

そしたらKちゃんの様子がまたおかしくなってて「どーしたKちゃん」

Kちゃんは嗚咽にも似たような唸り声をあげてた。

喉に指を突っ込むKちゃん。

黒い束のようなものが出てくる。

全員それが髪だと確認。

大騒ぎ。

全員車から這いずり出る。

Kちゃん髪の束投げ捨てる。

車に戻る。無言帰宅。

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一週間後。

当時わしはアパレル業を営んでいて、そこにわし以外の三人があつまった。

当然あの日の話をしたのよ。(あの日は、無事?帰れた)Aが言った。

「今からBとお祓いに行こうと思う」

俺「そーなんだ、わしも心配だから、行こうかな。Kちゃん、わしの仕事終わったら一緒に行こっか」

そこで黙ってたBが話しだす。

「記憶なくなる前にKちゃん叫んでたよね?あれなんで?」

Bは振り返って後方確認しながら、Aの運転に身をまかせてた、だからKちゃんが俯いたままなのを見とったみたいなんだわ。

「あそこで急に叫ぶのおかしくない?」

たしかにそう思った。

Bが後ろ見るなと言ったのはKちゃんが叫んだ後の話。

じゃあ、Kちゃんは何故?何を見て?聞いて?叫んだんかわかんなかった。

また、その質問が恐ろしかった。

Kちゃん「なに言ってんの?あん時AがKちゃん窓見てって言ったから、見たら女の人がバァァン!!って張り付いてたのみんなも見たじゃん」

なんつー恐ろしい事を言うんだと思った矢先に

「オレっ……言ってない」

Aがポツリ。

「オレそんなこと言ってないよKちゃん!」

食い違いがあり、恐ろしかった。Kちゃんは誰に窓見てって言われたんだろって話になった。

その後、Aはお祓いに行く途中でベタに事故に遭い、車を廃車にした。

十年前の話はこのぐらい。

慣れてきた頃にはよく人に話してたよ。

この十年後の最近の話。

帰宅中、あの女につけられる。

でもなんで、わしにだけついて来たんだろ?なんか謎で、今はそれが気がかりなのよ。

あの女に少し怒りみたいなのもある。

だから、またN峠に行って確かめたい事がある。

(了)

[出典:http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1438447220]

 

獄・百物語 [ 平山夢明 ]

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