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短編 怪談

看護婦の怨念

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↑人間による朗読

おそらく呪いとかそういう類のものになるのか?イマイチ記憶が定かではないんだが、思い出しつつ書いてみようと思う。

163 祖母さんから聞いた話 2009/07/22(水) 18:01:19 ID:Hb3HysTfO

うちの祖母さんは、元看護婦で、戦前病院に勤めていたらしい。

当時は今と比べて、死人の数が半端なく、死んだ人からナースコールとか窓の外の人魂とかよく聞く病院の心霊現象が、本当に日常茶飯事だったそうだ。

そんな訳だから、祖母さんは幽霊はいるものだと、よく子供の頃の私にそういう類の話をしてくれた。

これはそんな中でも、一番悲しい話として、聞いたものだ。

祖母さんが新米看護婦だった頃、同期に、もうすぐ同じ病院の院長の息子と結婚する予定の、とても綺麗な菊子さんという看護婦さんがいたそうだ。

ところが、その医者に横恋慕していたのが、婦長。

ところがその婦長と菊子さんがとある患者さんの処置にあたった時、婦長は、菊子さんへの指示を間違えて、今でいう医療ミスを犯して、患者さんを死なせてしまった。

ところが、婦長は、自分はそんな指示をしていないの一点張り。

菊子さんは懸命に自分の無実を訴えたが、ベテランの婦長と菊子さんとでは、当然婦長の言い分ばかりが通り、菊子さんの主張は結局聞き入れられなかった。

菊子さんはその場で発作的にオキシドールか何かの原液を服用して、自殺してしまった……止める間もなかったそうだ。

美しかった菊子さんの、見る影もないほど、喉が真っ赤に焼け爛れた無残な死に様に、祖母さんたち同期は、悲嘆に暮れながらも、それ以上は成す術なく、身寄りのなかった菊子さんを、仲間うちだけでひっそりと弔った。

何年かして、婦長と菊子さんの恋人だった院長の息子が結婚し、婦長はこの病院で出産した。

ところが、生まれた子供は……ぱっくりと、喉まで口が裂けていた。

口蓋裂……だったようだ。

祖母さんたち看護婦はそれを見て、あっと思ったらしい。

その様子はまるで、劇薬を飲み、喉が焼け爛れて亡くなった菊子さんそっくりだったという。

結局、その子供がどうなったのかまではわからない。

祖母さんが話したがらなかったからだ。

作り話かと思われる方も少なくないだろうが、この話をする時、いつも祖母さんは、涙を流していた……

その涙は到底作り話で孫を困らせるための嘘泣きには見えなかった。

(了)

 

韓国呪術と反日 [ 但馬オサム ]

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