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短編 洒落にならない怖い話

幻覚遊び

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供時代の体験は、どこまでが空想・幻覚・幻聴で、どこからがリアなのか曖昧だよなあ。

905 :本当にあった怖い名無し:2017/07/01(土) 07:18:15.10 ID:0ow6Imom0.net

俺は眠るのに2、3時間かかるほど寝つきの悪い子供で、布団に入ってからいつも天井の木目をながめていた。

そうすると木目が生き物みたいに動き出すんだ。

やがて木目をアメーバのごとく自由に動かせるようになったが、子供心にもこれは幻覚だと解かっていた。

俺はこの『幻覚遊び』が好きで、起きている時も箱から出ているテッシュをじーっと睨んでそよがせたり、テーブルの上のチラシを眼ヂカラ()だけで床に落としたりしていた。

しじゅう息を詰めて何かを見つめている子供だったので、お袋からは「いつもボーッとして!」とよく怒られていた。

怒られて頭にくると、台所に立つお袋の後ろ姿を長々と睨みつけ、エプロンのヒモをほどいて、ささやかな仕返しをした。

そうした現象も、自分では全部偶然だと思っていたんだ。

そういう俺も、小3頃からは現実世界に覚醒して、友達との野球やサッカーに熱中し始めたので、いつしか幻覚遊びをやることはなくなった。

でも今にして思うと、あれは本当にすべて幻覚だったんだろうか?と、首をひねってしまうところがある。

車で仕事から帰って来る親父は、三輪車が邪魔で車が止められないと言って、「ちゃんとどかしておいたわよ!」と言うお袋とよく口ゲンカをしていた。

その三輪車、実は俺が動かしてたんだよ。

夕方にお袋が三輪車を駐車スペースの隅にどかすのを見ると、2階に飛んで行って、廊下の窓から30分ぐらい睨み続け、じりじりと三輪車を動かす悪戯が好きだったんだ。

(了)

[出典:http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1494952815/]

 

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