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バイクの合宿で静岡に行った時に地元の奴に聞いた話。

そいつの友達に高島と言う奴がいて、ガキの頃、近所の神社に虫とりに行ったらしい。

その神社と言うのは、森の中にある物で、神主や社務所も無い小さな物だった。

神社の横には沼もあるため、様々な生物が生息していたそうな。

高島が沼のほとりでタガメでもいないかとアミを振っていると神社に人影が。

そこで、なんとなく高島は近くの木の影に隠れたらしい。とくに意味は無かった。

そこにいたのは若い女性二人。

境内の小さな神木の下で何かしているのが見えた。

二人はロープを神木の枝の根元にくくりつけていた。

そして何やら二人で抱き合っていた。

高島は見つかるのをなぜかとても恐れ、更に深く息を殺した。

高島が見ていると女二人は、ペットボトルの水を飲んだあとに首に縄をくくり始めた。

自殺!?

高島は止めてみようかと思ったが、自分に大人二人が説得出来る気がしないのでやめた。

と言うか、これから自ら死のうと言う人間と接触をしたくなかったのだ。

二人はよくキャンプなんかに使う椅子に立ち、背を向け合いながら輪っかに首を入れた。

そして「せーのっ!」と言って椅子を蹴飛ばした。

高島は目を手で覆った。

縄の締まる音が周りに響く。

しばらくして高島は、指の隙間から見た光景に腰を抜かしそうになった。

片方の女が、プラプラ揺れているもう一人の女を凝視している。

それも笑いながら……

「すごい」などと呟いてもいたらしい。

二分ほど相棒を眺めると、その女も椅子を飛ばして自殺した。

高島は一時間くらいそこにいた。

ふと気が付き、家に逃げ帰って親に報告した。

神奈川の女子高生だった。

現場行ってみるか?と言われたがやめておいた。

(了)

 

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