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泥団子

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私の仲の良かった友達、又吉(仮名)が、引っ越をしました。

私も引越しの荷物運びを手伝うため、又吉の新居に行ったんです。

出発したのがお昼過ぎで、荷物が多かったこともあり運び終わった頃はもう、午後8時半を過ぎていました。

取り合えず近所のコンビニでご飯を買って友達と食べて、少しだけ荷物の整理をしてその日は寝ました。

翌朝、起きたとたん土の匂いがしました。

又吉を起こすと、又吉の足がなぜか泥だらけなんです。

夜、はだしで外に出たとしても近所に泥が付くようなところはないし、床などは一切汚れていませんでした。

又吉がシャワーを浴びているあいだに私が朝食を作ろうと思い、玄関の横にあるキッチンに行ったとき、ふと玄関に黒い物落ちていることに気づきました。

……泥団子が三つ。

又吉の悪戯かと思った私は、泥団子を捨てて、又吉がシャワーを上がるのを待ちました。

又吉は全く知らないと言うばかりで段々気味が悪くなってきました。

帰ろうとも思いましたが、又吉を一人残して帰るのも気が引けたので、もう一日だけ泊まることにしました。

目が覚めると昨日と同じ土の匂い。

又吉を起こすと又吉の足には大量の泥。

床は汚れてない……

まさかと思って、玄関に行って見ました。

……泥団子が二つ。

又吉も気味悪がって、引っ越したばかりで荷物も散らかったまま、二人で私の家に行くことにしました。

二人とも黙ったまま時間が過ぎて行き、そのまま寝てしまいました。

次の日も同じでした。

土の匂いに、又吉の足は泥だらけ。

床は汚れておらず、玄関には泥団子。

今日は、一つです。

ふと私は思いました。

「明日になったらゼロ……ゼロになったらどうなるの?」

又吉も同じことを思ってたみたいです。

全く想像も付かず、ただビクビクするだけでした。

結局どうすることも出来ず、又吉と私はその日も何もせず寝ました。

次の日、土の匂いはせず、又吉の足も汚れていません。

玄関に泥団子もありませんでした。

何も起こらなくて良かったー、と思う反面、本当に大丈夫なのかな?とも思っていました。

又吉はスッカリ安心したようで、今日は自分の部屋に戻るといいましたが、私が心配だったので、今日も又吉を家に泊めました。

その日は楽しく食事もし、夜遅くまで話し込んで寝ました。

夜中、トイレに行きたくなり目が覚めました。

トイレから戻ってくると、生臭いような匂いがしました。

窓を少しだけ開けてベッドに戻ろうとしたとき、『メキッ』という音がしたので、又吉の方を向きました。

そこには又吉の足をつかんで引っ張っている小さい男の子の姿。

目を見開いて、すごい形相で又吉の足を引っ張っていました。

又吉は全く起きる気配もなく私は恐くて又吉の肩を揺らし、起こしました。

しかし又吉は起きません。

又吉は小さな物音にも反応して起きてしまう人だったのに、どれだけ肩を揺らしても全くおきないのです。

私は横目で又吉の足元を見ました。

『ミチュミチュ』

という音がして、くるぶしの上のところから血が出ていました。

肉がはがれていました。

骨が見えました。

私はそのまま気を失ってしまい、次に起きたときは又吉の姿も血のあとも男の子も消えていました。

又吉は行方不明になりました。

私はニ年ほど精神病院に入院していました。

あの日のことは毎日夢に見ています……

(了)

 

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