短編 洒落にならない怖い話

育児ノイローゼ【ゆっくり朗読】

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平成初期の田舎での話。

367 :本当にあった怖い名無し:2022/05/31(火) 12:23:29 ID:tv4Qbp2I0.net

近所のアパートに20代くらいのお姉さんが単身引っ越してきた。
越してきてから1年位すると、その部屋から

「こら!清助!」

「清助!ダメ!」

と、夜な夜な子供を叱るような声がするようになった。

ところが、お姉さんの近くに小さい子供がいるのを見た人は誰もいない。

叱る声はだんだんエスカレートしていき、遂には近所中響くほどの大声で汚い言葉を叫ぶようになった。

ちょうど世間でも虐待問題が注目され始めた頃だったので、「まさか虐待じゃない?」と近所の人は噂した。

とある日の夜中も例によって「清助!お前バカか!」などと口汚く罵るような大声が聞こえてきたが、誰かが通報したのかすぐにパトカーがやって来た。

部屋の窓からアパートの方を見ると、野次馬もワラワラと集まっているのが見えた。
次の日からは近所中その話題でもちきり。

野次馬した人の話によると、部屋の中に子供はいなかったので虐待ではなかった。
その代わり部屋の中に赤ちゃん用品が散乱しており、更には水子供養の祭壇みたいなものまであったらしい。

数日経って、お姉さんの親だというごく普通そうな中年夫婦が、近所中の家に菓子折りを持ってきた。
お姉さんは一度結婚したが、浮気が原因で子供と別れさせられて精神を病んでいたらしい。
子供と生き別れか死別かは不明。
また妊娠中には、子供の名前は清助にするとよく話していたそうだ。

この話が真実だとすれば、お姉さんが病んだのは自業自得だし近所でやったことも迷惑行為以外の何でもないが、実体こそないが生きている人間を育児ノイローゼにするほどリアルな悪ガキの水子霊?がいることにも驚いた。

人間の後悔の念だか何だかが生み出した得体のしれないもの、とでも言うべきだろうか。

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