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短編 ほんのり怖い話

婆ちゃんの家で

更新日:

俺がまだ中学生だったころの話。

2012/05/29(火) 13:54:39.10 ID:wURWSJEV0

お盆になって婆ちゃんちへ行き、すでに亡くなったじいちゃんの墓参りをする予定だった。

だが、その日は朝からずっと雨が降ってて、雨が上がるのをちょっと待っていた。

天気予報を見る限り結局今日一日ずっと雨らしく、しかたなく昼に婆ちゃんの家へ家族で行ったんだ。

車に乗り込み、当たり前のようにいつもの道を進み、やがて婆ちゃんの家へ着いた。

婆ちゃんの家までは時間にして約四時間ぐらいだ。

十一時半ぐらいだったと思う……

家を出て、道が若干込んでるのと雨が降っている影響で婆ちゃん家へ着いたのは、五時になってしまった。

墓参りはまた明日にし、今日は婆ちゃん家へ泊まり朝行く事になった。

ご飯を昼も夜も食べていなかったので、婆ちゃんは予め用意してくれていた。

婆ちゃんの家は広いので、当時一人部屋に憧れてた俺は一人で広い部屋で寝るのが夢だったのでその家で一番広い部屋で一人で眠ることにした。

家から持ってきたゲームボーイをやり、眠くなってきたのでウトウトし始めた。

そのとき、なんか音が聞こえる。

「……さん……さん……ざ……ざ……」

俺は元々、幽霊なんて信じていなかったのでこの音の正体は動物や今降っている雨のせいだろ、なんて考えまったく気にせず眠ることにした。

すると十分たったぐらいか、またあの音が聞こえ出した。

「……さん……さん……さん……さん……ばあさん……ん……」

明らかに声だった。

ばあさんって言ってるように聞こえた。

うちの家族は祖父母のことは、「おばあちゃん」か「ばあちゃん」と呼んでいて、「ばあさん」とは呼ばない。

そう考えている間もずっと、あの声は聞こえる。

時々「……でていけ……」と言ってるようだ。

幽霊なんてまったく信じていない俺は、なんかハッキリと聞こえる声になぜかイラッとして、

「うるせぇ!てめーが出てけや!」

なんて真夜中にでかい声で一喝した。

その瞬間、寝ていた部屋の窓、襖、箪笥がガタガタを震えだした。

俺の声に気付いたのか驚いたのか誰かが部屋に入ってきた。

その間もずっと部屋全体がガタガタと震え続けている。

体を起こそうにも動かない、金縛りみたいに。

暗くて誰が入ってきたのか確認もできない。

その震えが30秒ぐらい続いたあと突然静かになった。

さっき部屋に入ってきた人は誰だ?おやじか?おかんか?

と考えいると、寝ている頭の方に気配を感じた。

まだ体は動かない。

辛うじて手が動くので、真横においてあったゲームボーイの電源をつけて明かりを照らした。

真っ暗な部屋だったのでゲームボーイの明かりでも部屋がうっすらと見えた。

しかし、電源をONにしたことを後悔した。

やはり、というか予想はしていたがそいつは俺の顔を覗き込んでいる。

家族でもばあちゃんでもない、明らかに知らない人だ。

そいつは俺の顔を上からずっと見ながら

「……ばあさんじゃない」「誰だ……」「誰だ……」「ばあさんをどこにやった……」

と、ブツブツ小さい声で喋っている。

暗い部屋だが目も慣れてきて、その顔がはっきり見えた。

鷲鼻で白髪で左に大きなホクロがある。

……亡くなったじいちゃんだった。

生前の写真を見ていたので顔は知っている。

じいちゃんはだんだん顔をゆっくり俺に近づけて凝視するように見てくる。

その顔の怖いこと怖いこと……

ついついごめんなさい……と言ってしまった。

すると体が軽くなり、金縛りがとけたみたいだ。

それと同時に襖がザーッと開いておやじとばあちゃんが部屋に入ってきた。

部屋の電気をつけたのですぐわかった。

今起きたことを震えながらうまく説明できず、かなり時間が掛かったが理解はしてもらえた。

ばあちゃん曰く、この部屋は生前じいちゃんが使っていたそうだ……

部屋はじいちゃんが亡くなってから使っておらず、そのままの状態にしてあるらしい。

なぜなら、時折その部屋からじいちゃんの声が聞こえてくるらしく、ばあちゃんを呼んだりするらしい……

(了)

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